恩師の訃報に接して

メダカの役割

    昨日、友人からSNSを通して、大学時代の恩師の訃報に接した。

    その方は、もう80歳をとうに越えていたが、大学の名誉教授として教鞭をとりながら執筆活動にもいそしみ、最近本を出版した後のご逝去だったらしい。

    改めて恩師のご冥福をお祈りした翌朝に、我が家の庭で水瓶に入れて飼っていたメダカが一匹死んでいた。

   たかがメダカ一匹の死ではあるが、泳ぎが得意であろうことから、先生が三途の川を渡る時の水先案内人(魚)になって欲しいという思いで、丁重に庭に埋めてやった。

    命あるものは必ず死を迎えなけれぱならず、それがいつなのかは誰にも分からない。

    たとえは悪いが、人間誰しも死刑宣告を受けながら生きているようなものである。

    しかし誰も、それが明日だとか、近い将来だとか考えないから、未来に希望をもって生きていけるのだろう。

    早いもので、今年ももう半年を過ぎ、年をとるごとに、一年が早く感じるこの頃である。

         光陰矢のごとし

とはよく言ったものである。

   命ある限り、一日一日を大切にしなければと思う日であった。

    


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