人類が万能?
トカゲの尻尾がすごい❗
我が家には、庭に小さなトカゲ君がいる。
彼は最近どうしたことか、尻尾が切れてなくなっており、心配していたが、昨日庭に出た時、尻尾が再生して生えてきていた。
上の写真はその時のものであるが、彼はようやく生えた尻尾をいたわるように、レンガの上で日向ぼっこをしていた。
よかったなあ。トカゲ君
ところで、どうしてトカゲの尻尾は切れて再生するのだろうか?
疑問に思って調べてみたところ、トカゲは天敵から襲われたりして、身の危険を感じた時などは、尻尾が自然と取れるようになっているらしい。
そして、取れた尻尾は、しばらくの間、クネクネ動き回り、相手がそれに気を取られている間に、本人はいずこかに逃げてしまうという。
なるほど、よくできた生き残り方法だ。
ところが人間界では
トカゲの尻尾切り
という揶揄を使う時、それは、あまりよい意味に使われず
上司が、何か問題か起きた時に、その
責任を部下になすりつけ、自分は逃げる
こと
のようだ。
しかし、これをトカゲ君が知ったら、さぞや憤慨するであろう。
俺たちは、命がけで尻尾を落として逃げ
るのに、人間は保身のために、仲間を蹴落
とすのか。
そのために、俺たちのことを使うなんて
けしからん。
と。
こういうことを書くと、人間側からは
いやいや、保身だって、人間に取って、
生き抜くための立派な本能だよ
という反論があるかも知れない。
確かに、人間にとって保身というものは、生物学的に考えた時、生存本能のひとつであるかもしれないが、これまで生きてきたなかで、いくたの『トカゲの尻尾切り』を見てきて、いやな思いをしてきた。
逆に、いさぎよく自己の非を認めて、責任を全てとって左遷された立派な上司もいた。
いずれにせよ、人間の場合、『トカゲの尻尾切り』は、直接命にかかわることではないような気がする。
おそらく、人間には、他の動物にはない『知恵』というものが、他人を蹴落とす発想を造り出すのかもしれない。
人間には、他の動物のように、自然界を身ひとつで生き抜くための力はなくトカゲのように四肢等が欠損したからといって再生する能力もないが、神様は知恵というものを授けてくれた。
それによって、これまで地球上で繁栄を極めてこれたが、その知恵がいいことばかりに使われてきたとは思えない。
人間は決して万能ではないのだ。
そんなことを考えながらトカゲ君の顔をジーッと見つめていると、相変わらず彼は日向ぼっこを続けながら僕を見返してくる。
彼は、こう思っているのかもしれない。
僕たちは、この方法でしか生き抜くことができないのだ。
君たち人間には、知恵があるじゃないか
その知恵を使って、この地球を守っていっ てくれよ。
頼んだぞ。
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