映画「零落」を観て
この「零落」という作品があることは、今から1年くらい前のテレビ番組「ボクらの時代」で知った。
竹中直人、斎藤工、浅野いにお、三人が対談で出ており、映画化することや、竹中直人が原作を気に入り、映画化したいと浅野いにおへ直談判した事などを語っていた。
浅野いにおの作品は読んだことがなかったが、とても特徴的な、素敵な絵、人物を描く方だなーと思っていた。
ところが、この対談を観てから俄然作品が読みたくなり原作「零落」を買って読んだ。
原作はとても面白い。
恐らく自分自身のことであろう、
漫画が売れなくなった辛さ、
落ちぶれていく悲哀、
妻とのすれ違い、
漫画を描くことに情熱を注ぎ、
少しばかりの自由を得て、
そして何かを失う。
そんな様々なことが読み取れて、
心がえぐられるようなパンチのある作品だった。
綺麗事だけじゃない、自身の恥部をさらけ出すような、こんな作品も良い。
翻って、
この映画がアマゾンプライムで観れる事を知り、
早速観てみた。
一言、良かった。
竹中直人がこの原作を愛し、
表現したかった事。
最後のサイン会で号泣する、
心がえぐられる感じ。
原作の持つイメージ通り、
見事に表していたと思う。
竹中直人は監督の才能もあるのかと。
主演の斎藤工の演技も良かった。
気になる方は是非観てください。
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