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あがり症に必要なこと~王様の耳はロバの耳

私が以前関わっていた、とある男性がしばしば私に言いました。

「佐藤さん、自分すごい違和感があるんです。なんで自分が男子トイレにいるんだろうとか、なんで自分におちんちんがついているんだろうとか、なんで自分が女じゃないんだろうって。」

そしてその違和感に苦しんでいると言うのです。

カウンセリングは共感が大事なんて言いながら、私は、はぁ、そうなんだと答えるしかありませんでした。

その方はやがて自分に子宮があるのではないかと専門の機関に調べてもらいに行きました。

性同一性障害の方々の中には性転換手術する方もいます。

おそらく本来の自分と外見の自分のギャップに苦しむのではないかと思います。

自我違和感と言うのか自己不一致と言うのか、自分が自分でない感覚なのでしょう。


実は私も似たような違和感を抱えて生きてきました。

ただし、先述の彼と違うのは、彼は自分の意図に関わらずその違和感を抱えてしまったのに対して、私の場合は自ら意図的にその違和感を作り出してきたのです。

つまり「フリ」をして生きてきたのです。

気持ちが動揺しているのに冷静なフリ。

怒っているのに、怒ってないフリ。

緊張しているのに緊張していないフリ。

心臓がバクバクしているのに冷静なフリ。

特に最後の二つは徹底的に全能力をかけてやってきました。

いかなることがあっても自分があがり症であるということを人に知られてはならない、もし人に知られたら俺の人生は終わりだ、などと、ある種人生かけてたかもしれません。

もうアホかって感じ。

「フリ」をすることで内面の自分とは違う自分を外見上演じることは極度のストレスとなります。

心が悲鳴を上げます。ギャップゆえにこそ苦しむのです。

ならばどうすればいいのか?

答えはシンプルです。
自己一致させればいいのです。

緊張しているのなら緊張していると、あがっているのならあがっていると言えばいいのです。

そして、自分があがり症であると告白すればいいのです。

これが「あるがまま」の姿勢です。

以前の私にはこんなことを言うことはとても想像もできませんでした。

今は、時折必要な時には言っていますが、やはり言う時にはプレッシャーを感じます。

実際、これはあがり症の方にとってはハードルが高いかもしれません。

しかし、告白することができた時、まるで「王様の耳はロバの耳!」と言うかのように、自分を苦しめていたギャップから解放されていくのを感じることでしょう。

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