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あがり症の生き方~生きる欲望の強さゆえに

内気な人がいるとします。

引っ込み思案で消極的。

目立たず存在感があまりないような感じ。

人前に出るとはにかみ顔を赤らめる。

彼らは自分が内気であることを程度にこそ差があれ受け入れています。

自分はこんなんだし・・・

自分はこれぐらいでいいや・・・

あんなふうになれっこないし・・・

自分がそうである事を認めているのです。


あがり症の人がいるとします。

時に内気な人と同じように見えることがあります。

人前に出ると顔を赤らめ、言葉がつっかえる。

しかし、内面は異なります。

あがり症は自己否定の病です。

こんな自分はあってはならない・・

これさえなければ・・・

どうして自分だけが・・・

断固として今の自分を拒絶します。

その思いが強ければ強いほど苦しむことになるとも知らずに。


あがり症の人は本来、性質的により良く生きたいという思いを強く持っています。

向上心にあふれ、自己内省して改善していく、進歩向上の気質を持っているのです。

森田正馬はそれを生の欲望と言いました。

生の欲望を陽とすれば、その裏の陰には、死の恐怖すなわち不安や恐怖がある。

あがり症の方々の不安や恐怖が強いのは、裏を返せば生の欲望が強いからこそなのです。

更に言えば、だからこそあがり症になるのです。

あがり症は、さながらチェーンの外れた自転車のようなものです。

生の欲望が強いゆえに、前に進もうと自転車を漕ぐが空回りする。

焦ってますます漕ぐ。

が、前に進まない。

益々焦る。

しかし、もがけばもがくほど空回りの度も増し、益々苦しくなっていく。

生の欲望が強いゆえにこそ、どんどん自分を苦しめていくのです。

全てのエネルギーをそこにつぎ込みながら、見返りは決して返って来ない。

不毛な悪循環をひたすらに繰り返しているのです。

あがり症の方の外れていたチェーンがはまり再び前に踏み出す時、これまで却って苦しめていた生の欲望が今度は強烈な推進力となり、それぞれの向上の道を辿っていくに違いありません。

その実証は回復者の方々の人生が示しています。

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