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横縞(邪)

 横縞の動物が気になって仕方ないという知り合いのFaceBookの投稿を見た。なんでも、周りを見れば横縞模様の服が多いのに、自然界には縦縞の方が多いんじゃないかという。シマウマとかスイカとか。そこで少し考えてみた。

 熱帯魚には結構いるぞ、と「横縞 熱帯魚」と検索してみたら、想像していた魚の画像がたくさん出てきた。飼育用の熱帯魚としても人気な「ゼブラダニオ」、ダイバーの注目を集める「タテジマキンチャクダイ」。え、タテジマ?

 なんでも魚は、口を上に向けた状態で模様を判別するらしい。なので泳いでいる状態で横縞に見える魚はみんな縦縞。そうなるとゼブラダニオも縦縞になるどころか、魚類には横縞模様の種類がやたらといることになる。

 このnoteのアイキャッチ画像にしようと、シマウマのフリー素材を探したところ、シマウマは部分的に横縞模様をしている。

 横からみると縦縞だけれど、正面あるいはお尻から見るとほとんど横縞。

 でも確かに、ファッションの領域においては、縦縞模様よりも横縞模様が多い。ボーダーの歴史は知らないけれど、もともとは囚人服の模様だったと認識している。それがいつからかクールに着こなされるようになったというストーリー。

 こうしてみると、横縞模様の囚人服も部分的には縦縞。というか体勢次第。例えば、全身横縞模様の囚人が四つん這いになったら、シマウマと同じように胴は縦縞になり、四肢は横縞になる。 

 知人は「邪(よこしま)なシマウマ」という商標登録をとって、一儲けしてやろうという(世の中に同じことを考えている人はいるという備考付き)。もし何かブランドになるなら、その商品はどんなものだろう。四足歩行で胴部を横縞にするか、あるいは縞模様はそのままにゼブラーマンのような二足歩行で横縞なのか。個人的には二足歩行の方が邪感が出しやすい気がする。

 まぁいずれにしても、ピュアな野生動物をモチーフに一儲けしようなんて、邪な考えは持たない方がいい。

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