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ホニャラ北海道・桃岩旅!その2

1日目 大垣~姨捨
【出発、懐かしの地へ】
前夜の興奮も冷めぬまま、まあまあ睡眠不足で朝を迎える。前日までは小説合宿、そして少し早めの僕やおとめ座の仲間のバースデーパーティーを開催。深夜1時ぐらいまでは起きていたのだ。

全員9時には全員チェックアウト。北海道メンバーはそのまま僕のクルマに乗り込み、サトポン&チーちゃんカップルに見送られて出発。ゲストに見送られて旅立つという、なかなかシュールな体験だ。
予定通り、大垣9時41分発に乗り込むも、直ぐに岐阜で乗り換え。
というのも、名古屋経由で行くのも面白くはないし、ちょっと珍しい高山・太多線経由で進むことにしたのだ。今日は姨捨まで進めばいいので余裕がある。

岐阜では早速のアトラクション。
もう間もなく見納めになる、キハ85系同士の併結作業の見学だ。
大阪からやってきたひだ25号が3番線に到着。一旦引き上げ線に入り、その直後に4番線に到着した名古屋からのひだ5号と連結するという、少し複雑な動きをする。
さらに、その後には3番線側で、普通列車の増結作業まで行う。要するにこの時間の3・4番線は、連続で珍しいシーンが見ることが出来るのだ。

ふじポンもアーミーも、熱心のその様子を観察。アーミーはもともと駅で、誘導係などもやっていたので懐かしい作業。流儀の違いもみつけて驚いていた。そして瑛美ちゃんはそんなテッチャン達の様子を観察して面白がっている。
まだまだ旅の序章だが、ちょっと面白いアトラクションだ。

そんな中、僕は旧知の知り合いと数人、遭遇して、少々言葉を交わす。もう辞めて3年半が経つが、まだまだ見知った顔が非常に多い。
「不審者だ!」などという不届きものの後輩もw
「人手足りないんで、復活出来ますよ~」なんてことも言われたので、「月1ぐらいで、特急ひだ限定ならいいよw」と返しておく。

美濃太田までは、ガラ空きの普通列車。
通勤に使っていた馴染みの路線は、半分以上、寝て過ごす。
瑛美ちゃんは空いていることを良いことに、僕の膝枕付きのC寝台で。

美濃太田では40分ほどの待ち時間。くるりと駅の近くを周り、転車台やさびれた商店街を見ていく。ここでもお世話になっていた先輩などと遭遇。

太多線は、みんななかなか乗る機会のない路線。駅間距離も短く、まるで私鉄のような路線だ。英語放送が追加されたワンマンの自動放送はダラダラと長く、走行中、殆どの時間放送が喋っている区間も。
多治見からはようやく本来のメインルートに戻り、北上。やってきた列車はこの前の改正で登場した新型車両・315系だ。乗り込んでみると、新車独特の臭いがまだ残っている。


JR東海在来線・一般車両では初の自動放送や、LCD型案内表示板など、新しい設備も目に付くが、なぜか運転台が閉鎖的になっているのは、国鉄型のような印象。
車両デザインも相まって、なんかコストカットにかなり意識を向けた車両だなと思った。

中津川では1時間少々の待ち時間。この時間を利用してお昼ご飯だ。
駅からは少し離れるが、ちょっと気になる食堂を訪れる。ビックリするほど安く、優しいおじちゃんが作る、素朴な味もとても良い。

行がけに見た栗きんとんソフトクリームも食べたいな…と思いつつ、帰りは違う道を歩いていたら、珈琲屋さんを発見。
これはソフトクリームと一緒に、優雅に木曽路の風景を眺めながら行こうかと思い注文。待っている間に少し外を見ると、恐らく昔は農具屋さん?だったのだろうか、古い看板も残る立派な建物。

しかし、あまりにも遅い。30分あれば大丈夫だろうと思っていたが、気付けば残り15分。瑛美ちゃんとふじポンに先に駅に向かってもらい、僕とアーミーでコーヒーの完成を待つ。
ようやく出来たと思ったらまだ二人分。列車の時間を伝えて、急いで作りますとのことなので、やきもきしながら待つ。

ようやく完成。その時には発車5分前!
アーミーと「ありえね~~!」と愚痴りつつ、駅までコーヒーを抱えてダッシュ。多少こぼれるが構っていられない。

改札口で瑛美ちゃんふじポンと合流。なんとか発車30秒前に駆け込み、セーフ。ソフトクリームを買っておいてくれたが、もうかなり溶けてきており、車内でポタポタ・・・(その後ちゃんと拭きました)
大変な一幕だった。

2両編成の車内は立ちが出るほどの混雑。やむを得ず、ドア付近で固まって食べる。
コーヒーはさわやかな酸味が際立つ浅煎りで、お味はとても美味しかった。

木曽路を、特急に追い越されたり、行き違いで退避したりしながらゆっくりと進む。このまま松本まで立ち席も覚悟したが、運よく途中で少し入れ替わり、席をゲット。
渓谷を眺めたり、ふじポンと鉄道談義したりしつつ過ごす。
時刻表を眺めていたら、松本乗り換えだと次の列車も立ち席になる可能性が高いと判断し、塩尻で乗り換えることにする。
その方が時間も長くとれるし、松本での乗り降りの隙に座れるだろうと判断。現代の旅はアプリを使って調べるのが便利だが、こういったことを見つけるには時刻表の方が良い。

塩尻到着。ここで乗り換えの間に、宿で食べる今夜の食料調達を済ませる。さらに折角長野まで来たのだから、軽めに駅蕎麦も食べようか。

ふじポンによると、駅前に「からまつ」という、鉄道グッズを置くお店があるということで、花に寄っていくミツバチの如く、吸い寄せられていく一行。雑居ビルの一階にある店内は、所狭しと鉄道グッズが置いてある。コレクターの趣味がない僕だが、こういうものを眺めているのも好き。サラッと見ていたら、「ユーラシア大陸横断」という本を発見。新婚旅行世界一周で乗ったシベリア鉄道も載っている。これは気になる!と、購入を決めた。

まだまだ目を輝かせながら店内をまわるアーミーとふじポン。蕎麦を食べる時間が無くなるよ~と促すも、もう少し見たい!ということなので、鉄分よりも食欲の僕らは先に駅に戻り、立ち食いそばをすする。
鉄ちゃんの様子を観察するのが面白い!と、瑛美ちゃんも満喫しているようだ。

日本一狭い立ち食いソバ。定員1名なので、 僕と瑛美ちゃんは待合室側で頂いた。

次にやってきた列車は夕方という事もあり、学生さんで混雑。さらに、立川からという長距離列車だからか、旅行者らしき姿も多かった。
思惑通り、松本駅で半分以上の乗客が入れ代わり。その隙にワンボックスを4人で占めることが出来た。
もうすぐ日も暮れる頃、姨捨駅に到着。

行き止まりのホームに入り、乗降扱いを行った後、列車はゆっくりと後ろに下がっていく。そう。ここはかなり珍しい、スイッチバック駅なのだ。遠くで踏切の音が鳴る中、レトロ調の駅舎を眺める。JR東日本の豪華クルージングトレイン・トランスイート四季島が立ち寄ったときに使用されるラウンジは、シャッターが下ろされて見ることも出来ない。左手に善光寺平を望む中、線路沿いの小道を歩いていく。少し広い道路に出て線路を渡り、少し下がったところに今日の宿・なからやに到着だ。アーミーは以前に泊まったことがあるらしく、おススメされた宿。庭に蔵もある小さな一軒家。近くには棚田も広がる。僕らの到着後まもなく、もう一組のシニアグループも到着だ。

今日はアーミーが来るという事で、オーナーの方から、近くのゲストハウスに行ってみないかという提案。しかも、そこは温泉街なので、おすすめの温泉銭湯に入れるようだ。今日は温泉には入れないかな?と思っていたので、嬉しい誤算だ。高台から夜景を眺めつつ、一気に降りていく。昔ながらの温泉街、上山田温泉の中にあるのが、昭和の虎屋というゲストハウス&シェアハウスだ。女性オーナーの案内で、施設の中を見学させてもらう。お部屋には押入れを活用したベット・ドラえもん部屋のようなところもあり、あまり大きくない建物だが、工夫している様子が見られる。中は上手く改装されているが、あまり使わないという外階段側は、昭和の時代の集合住宅の雰囲気を残している。

その後はみんなで近くにできたというから揚げ屋さんへと繰り出す。
古びたスナックや、居酒屋が立ち並ぶ街並みは、昭和の時代にタイムスリップしたかのようだ。
入ったお店は、地元のおじちゃん、おばちゃんで賑わっている様子だ。
今日のメニューは潔くから揚げのみ!先ほど蕎麦を食べたこともあり、そこまでお腹は空いていなかったが、テーブルに出されたから揚げが進む。
さまざまな人生経験をしている虎屋のオーナーに、ふじポンがその経験を突っ込んで聞く。「何事も経験しないとわからない!」という一言に、なにか考えることもある様子。
その二人の話を聞いている僕らも、なかなか面白かった。

お腹が一杯になったらいよいよ温泉へ。亀の湯という、地元の人が行くような温泉。シブい雰囲気かな?と思ったら、案外新しい建物。
しかし、お湯は間違いなくGOOD。
熱さも丁度良い露天湯に浸かり、旅の疲れを癒す。
さらにその後は、来る途中に見かけた射的場へ。
ここは、置物を落としてその得点に応じて景品がもらえるシステムだ。
500円で10発と、軽く遊ぶには丁度いい。


一番簡単そうなものを3個立て続けに落とし、少し難しそうな的に切り替え。それも3発で落とすなど絶好調!
おもちゃが中心の景品をゲット。まあ、明日泊まるよはくやの息子さんにあげたら喜ぶかな?



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