コロコロの中での旅日記 その4

鋸南エアルポルト編

ここは二度目の訪問。パクチーブームの火付けの役割を果たし、二年前に閉店したパクチーハウス東京のオーナー・佐谷恭さんが、次なる拠点として決めた場所だ。パクチーを広めるだけでなく、コワーキングスペースとしてや、地域のたまりば。そしてアーティストを育てる場として、鋸南エアルポルトとしてスタートした。

僕と佐谷さんとの出会いは2013年に開催された安曇野シャルソンから。その時はちょっと変わったレベルの普通の会社員人生を歩んでいた僕。しかしその時に佐谷さんから「岐阜でシャルソンいつやるの?」という無茶ぶりをされた瞬間から人生が変わり始める。面白い人が集まり、面白いことを企もうと常に動いたり考えている人の集まりが。影響を受けて、僕の中の色々なものが動き出し、シャルソンを主催したり、果てにはJR東海を退職して古民家宿・ホニャラノイエを始めるまでになった。


今回、6月13日の瑛美ちゃんの誕生日に合わせて、ホニャラノイエオープンパーティーをこの鋸南エアルポルトで開催することに。それに合わせて2泊3日の滞在を楽しむことにしたのだ。

エアルポルトに到着。以前来た時から少し進化している模様。エアルポルト管理人のまさやんと、長期滞在で僕とそっくりさんの矢野さんと合流。矢野さんのことは、ミンタロハットでも噂で聞いており、まさかここで出会えるとは思わなかった。
みんなで近くの居酒屋で夜ご飯を食べに。海の幸など、美味しくいただいた。

画像5

8日目
朝から微妙な天気ということもあり、午前中はのんびりと過ごす。お昼前にはシャルソンメンバーの和尚や朴さんも合流。みんなで揃って港へお昼ご飯を食べに行く。
日曜ということもあってか、港の食堂は大盛況。昨日に続き、またしても海鮮を頂く。
昼からもまったりとしつつ、夜のパーティーの開始を待つ。朴さんは、子連れということもあり一足先に帰っていった。どこか温泉がないかな?と思って調べてみたら、車で走ったところに金谷温泉を発見。和尚も誘って温泉へ向かう。
温泉旅館の日帰り入浴で、泉質も良くゆっくりと浸かる。

さていよいよパーティーの開始。GWのトークライブを見てくれていた、テツテツコさんにここで初顔合わせ。さらに、以前安曇野地球宿でお会いしていた、ジュンさんとも久しぶりの再会だ。
まずはホニャラノイエの簡単なプレゼン。オンラインでもその様子を中継した。

画像6


昨日の晩、今日の昼と海鮮を食べていたが、この日も海鮮バーベキュー。炭火を起こして次々と焼く魚。
なんとジュンさん、偶然にもエアルポルトがある鋸南町内に在住だったみたい。昨年の台風被害もあり、ゲストハウス開業を目指して改装中だったものの、大ダメージを受けて、その物件を維持することを断念。しかし、近くでまた再起の場所を見つけたらしく、翌日にその古民家を案内してくれるということで、会うことに決めた。


画像1

ひとしきり食べ終わったところで、瑛美ちゃんへのサプライズケーキの登場。事前に佐谷さんにお願いしておき、準備してもらったのだ。さらに盛り上がり、楽しい一夜を過ごした。

9日目
この日は佐谷さんが房総を89キロ暴走する日。なんでも本来、89キロを走るマラソン大会・コムラッズマラソンが、オンラインでの開催に変わったため、鋸南エアルポルトを始点として、県道89号線を通り、房総半島を半周する89キロのルートを見つけ出し、走るのだとか。
勿論それに付き合う体力などないので、佐谷さんは早朝出発するのを夢の中で見送り、僕らは途中で、房総半島見物も兼ねて冷やかしに行くことに。
テツテツコさんも一緒に来ることに。まずは、ジュンさんのお宅へ遊びに行く前に、朝風呂を決め込む。そして山中のジュンさん宅へ到着し、まだ台風の傷跡が残るお宅を拝見させてもらう。どうやら風の通り道だったらしく、同じ集落内でも無傷で済んだ家と、大きな被害を受けた家で、明暗が分かれたそう。台風の進路の変化によって、微妙に被害エリアが変わってくるのだとか。
もう一つのこれからの拠点のお家も見せていただき、佐谷さんが走った県道89号線を行く。
途中、なんと瑛美ちゃんの実家と同じ地名の平群という集落を発見しビックリ。もしかしたら、遠く離れた奈良の地と何か関連性があるのか?と想像できる。

海岸線に出ていき、そろそろお昼ご飯を食べようと、走りながら色々と探す。海鮮をあてにして立ち寄ったお寿司屋さんは、一杯でかなり待つとのこと。もう少し走り、結局「房総ラーメン」の幟が立つラーメン屋さんに入ることにした。
ラーメンの味はそこそこ。テツテツコさんが頼んだ、DXバージョンは、伊勢海老が丸々入る豪快さ。活きている姿を持ってきて、選んでもらい、写真撮影までするという気合いの入りようだった。

Googleの位置共有により、もう少しで佐谷さんに追いつけることが判明。その前に少し差し入れを買っていこうと、ビール・スポーツドリンク・デザートを買い込む。
少し佐谷さんを追い越して、みんなで並んでお出迎え。三人でひとつづつ差し出した差し入れ、いの一番にビールに手を伸ばし、プシュッと旨そうに飲み干していた。

画像4


既に70キロ超えるほど走っている人の行動とは思えない。
ここからは僕も一緒に走り出す。しかし中々ペースは速い。チェックポイントの灯台も、麓で終わらせるのでなく、ちゃんと上まで登るという律義さ。
途中で瑛美ちゃんと伴走を交代したりして、暫く一緒に走る。

クルマのガソリンも入れたいこともあり、街中に入る手前で先行し、ゴール地点に先回りする。なんと、佐谷さんの友人が勤めるという企業のオフィス前で、表彰台まで備えて佐谷さんの到着を待ち構えていた。
到着予定時刻を少し過ぎたところで、無事に佐谷さんゴール。その場に居合わせたみんなで完走を祝い、インタビューを受ける間、少し待機。

さて一旦エアルポルトに戻り、ここでテツテツコさんは帰宅。またホニャラノイエでも会いましょう!
管理人まさやんも共に、現在作成中の、縄文式住居の計画地へ夜のお出かけ。到着すると、飛び交うホタルが僕らを出迎えてくれた。
完成したら、どんな遊び場になるのだろうか?

10日目

エアルポルト出発の日。見事な快晴ということもあり、朝のお散歩がてら、鋸山の登山に出掛ける。日本寺の境内を通過するため、毎回700円也のお布施を支払わなければいけないのがネックだが、素晴らしい展望を望むことが出来るのだ。
佐谷さん曰く、年間パスとかあったらいいのに…ということで、毎回登る度に聞いているらしいので、一日も早い年間パスの設定がされることを祈り、僕も年間パスとかないですか?と、決まった答えが返ってくる質問を…

画像3

大きな岩肌の観音像を眺め、ここからが本番。連続する階段を登り切り、地獄覗きへ到着。
前回も来た僕は、ここは近くから見るだけで十分。せり出す岩肌の先端まで行くと、その先は奈落の谷。もしその先端に人がいるときに崩れたら…と思うと、見るだけでも鳥肌が立つ。
もう一つの展望場所、ロープウェイ駅も制覇し、下山道へ。
午前の散歩を終えた。

画像2

さてそろそろ出発。目的地は温泉地・湯河原だ。ゲストハウス系ばかり泊まってきたが、一泊ぐらいは温泉宿を楽しむのも良いだろうと、コロナで安くなっていたこともあり、湯河原の温泉宿を予約していたのだ。
この日のタイミングで、佐谷さんも家がある東京へ一旦帰るとのことなので、少し道中を共に。
アクアラインに乗るのも面白くないし、かなり遠回りになるので、東京湾フェリーに車を乗せることにした。
ゆっくりと房総半島の山々が離れていき、三浦半島の工場群が近づいてくると、久里浜港に到着。東京湾フェリーも、中々苦戦しているようで、久里浜~金谷を一往復しながらお酒を楽しむビアガーデンなど、集客に工夫しているようだ。

画像7

ぐ〇ナビよりも精度が高い?と一部で噂される、和尚ナビに従って、バーガーが美味いお店へ行く。ボリュームたっぷりのバーガーはとても美味しかった。
満腹になり、車を停めさせてもらったEIONの駐車料金をタダにするために少し買い物。
すでに海を楽しむ人が数多い、湘南・江の島を通過し、藤沢駅で自宅へ帰る佐谷さんとはお別れ。また会う日まで!

さて、瑛美ちゃんは横で爆睡する中で、ひたすら相模湾沿いを走り、おススメしてもらった、真鶴駅前のピザ屋さんへ。デザートピザもあり、そこまでお腹は空いていなかったものの、誘惑に負けて二人でシェア。ここまで来れば、湯河原はあと少し。今日はかなり楽な移動だった。源泉かけ流しかつ、貸切風呂入り放題というお宿にチェックインし、素泊まりのため、夜ご飯は軽めにお寿司を食べに行く。地物の海産を味わってこの日を終えた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?