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真夏の太鼓日記!(その4)

ハイソな住宅街を抜けて、甲南大学に到着。円さんカーをぶち抜いてきたのは良いけれど、ハタと困る。そういえばどこから入ればいいものなのか?搬入口はどこだ?
連絡を取りつつ適当にゆっくり走っていたら、偶然にも学生さんと無事に合流出来て誘導してくれる。
入校許可証的な書類を渡されて、ゲートが降りる。離合困難な道で一般車も入ってきたこともあり、とりあえず入った方がいいか?と車を進入させる。
これがダメだったようで、後から僕らの直後に手続きをした円カーのみんなから聞いた話、警備員に学生さんがガチで怒られたらしい。書類を先に書いてから入れということだとか。
とはいえ、ゲートが開いてほかの車の邪魔になりそうだったら、とりあえず入ってしまうのも心理。
ルールなのは仕方がないが、硬いな…。

ちょっとトラブルもあったけれど無事に地下駐車場に入れる。
学生さんも協力してくれて、一気に太鼓などの荷物を搬入。甲南大学の構内に潜入だ。
休日の大学はやはりガランとしており、人気は少ない。とりあえず搬入を終えて、メンバー同士の顔合わせ。
ここ甲南大学にも和太鼓チームがあり、甲(きのえ)というチーム名で活動している。OBの方も含めて、沢山のメンバーがこの日のために集結した。

腹減ったな…と思ったが、学食など開いていれば…という期待は脆くも崩れ去り、本日は開いていないとのこと。こりゃ…昼抜きか?とちょこちょこお菓子をつまんでいたりしたら、円さんや江美子さんが調達してくれて一安心。甲南大学和太鼓部のリハの音をバックミュージックとしながら、ロビーでみんなでお昼ご飯を食べる。

食べ終わったらもう入場の開始。
事前にチラリとFBで呼びかけたら、関西のお友達が駆けつけてくれることに。汗だくでやってきたGPSランナーの志水さんは、なんと甲南大学の卒業生だとか。さらにこの前、GPSランナー台湾一周プロジェクトで、応援できていた近所に在住のサエコさんも自転車で。御年70は超えているのに元気なことだ。



いよいよ本番の開始。僕らはトップバッター!と言えば聞こえがいいが、まだまだ発展途上のひよっこ集団。要するに前座を務めさせていただくのだ。
円さんの奏でる号砲と共に、御神事太鼓からスタート。この曲はお面をかぶることもあり、視界は悪く、しかも眼鏡も外さなければいけないので視力の悪い僕にとってはなかなか悪条件。

いつもより少し力を込めて掛け声とともに第一打を叩いたそのとき、違和感が走った。
その瞬間、右手に持つバチにヒビが入ったことを悟る。
悪いことに、持ち手のところにヒビが入っているので、皮膚をひっかいている状態なのか?右手の指に痛みも。
もちろん演奏を止めることもできないので、そのまま打ち続ける。
このまま1曲持たせるのは無理だろうから、寧ろサッサと折れてくれた方がありがたい。いつでも折れろ!と覚悟を決めてそのまま叩き続けたら、程なくバチが弾け飛ぶ。
左の一本だけでそのまま自分のパートを叩き切り、次の奏者と交代。
そのまま地打ち(伴奏のようなもの)に入ったところで、誰かが予備のバチを持ってきてくれた。

そんな波乱もあったものの、あとは無事に僕らの出番を終える。より気合が入ったせいか、上がった息がなかなか収まらない。
客席に移動して、フランスチームの演奏を楽しむ。
彼らの演奏は、一つ一つの動きが統一されていて、音だけではない迫力がある。
後から聞いた話だが、演劇をやる人がメンバーにおり、一つ一つ振り付けを考えているのだとか。
さらには甲南大学の和太鼓チームの演奏。特に担ぎ桶太鼓のソロパートが凄まじい動きで、どうやって叩いているのか?
こちらもより複雑な曲目が多く、レベルの高さを実感した。

さていよいよクライマックス。
最後は「崇音」
フランスチーム縁や甲南大学のOBも一部加わり、今までにない人数で叩く。リハなしのぶっつけ本番。
一部は1つの太鼓を複数人で叩く人もでるほどだ。
僕たち大和太鼓チームはこの春先から練習した曲。それまでの神事で叩く曲とは少し毛色が違うところに戸惑いはしたものの、なんとか叩けるまでにはなってきた。
縁などでは、入部したらこの曲を一番最初に覚えるのだとか。

無事に全曲を演奏。拍手と共に緞帳が降り、無事に終わった~と安堵。片づけに入ろうか?というところで、テンションが上がった江美子さんが「もう一曲叩こう!」と。
僕らは知らない曲だが、甲南大学や縁のみんなには馴染みの曲らしい。
片づけかけた太鼓が戻り、セッティングしていく。
しかし緞帳は降りたまま。
このままだとみんな帰っちゃうんじゃ??
と、緞帳をめくって客席を見ると、まだ残っている人もいるが、席を立ち始めている。
顔だけ出した髭男にん?なんだ??という視線を注がれたので、引き留めるためだ!と、手拍子と共にアンコールを強要w
関西のノリも手伝ってか、少しづつ会場にアンコールの拍手が巻き起こる。
出口付近まで到達していた人も席に戻るのを見て、ほっと一安心。
せっかく演奏するなら見てもらわないと!
程なく準備が整い、緞帳上げて!との声と共に再びオープン。
僕の役目は終わり、舞台袖でみんなのアンコール演奏を聴かせてもらった。

またまた太鼓の大移動だ。どうやら出入りの時間はしっかりとずれることなく守らなければいけないらしく、17時半の出場時間をめがけてどんどん積み込んでいく。

帰りは一気に高速で岐阜へと向けて帰る。
途中、一瞬だけ花火が見えたり、花火の帰り渋滞に巻き込まれたりもしたが、無事に帰ることが出来た。


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