インバウンド×地方×自然体験はブルーオーシャン!?
先日千葉県が主催するインバウンド受入に関する研修会に参加してきました。王手OTA会社の担当の方もいらっしゃっていて、かなり具体的なお話をお聞きすることができました。
結論的に、地方でのインバウンドはまだまだかなり伸び代があるということ、そしてさらに私たちのエリアで言うと自然体験やアウトドアについてはかなり未開拓ゾーンであることがわかりました。肌感覚では感じていましたが、この未開拓エリアに今年はチャレンジしてみようと思います。
日本のインバウンドマーケット
まず前提として、日本でのインバウンドマーケットがどのようになっているのか。
コロナ禍前の2019年度と比較しても2023年度はかなり回復してきています。単月では 2023年10 月に初めて 2019 年同月比 100%を超えていて、年間累計では2019 年比 78.6%と8 割程度まで回復が進んでいます。
日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計
特に都市圏にお住まいの方はこの辺りをかなり実感値としてお持ちではないでしょうか。私も先日福岡県、北海道に行く機会があり、有名どころの観光地では日本人を見つけるの難しいくらい外国の方で溢れていました。
今回の研修会では千葉県の数値も教えていただきました。
千葉県でもすでに、外国人の宿泊客数は2019年比で67.5%まで回復していきているそうです。
どの国の方が来ているのでしょうか。現在伸びてきているのは、韓国、台湾だそうです。韓国は政治的な影響で、減少していた時期もあり伸び率が大きいそうですが、福岡に行った時はどこを見ても韓国の方ばかりでしたね。
台湾は日本にも文化が似ていて、海外旅行より日常の延長という意識もあるようです。すでに台湾の方は、2度目、3度目の訪日がほとんどで滞在期間も伸びている傾向にあるとのこと。今後注目の国であることは間違いないですね。
千葉県南房総でのインバウンドの受入状況
さて、それでは私がメインフィールドとして活動している、千葉県南房総ではどのような可能性があるのでしょうか。千葉県の訪日外国人の宿泊の動向としては、千葉市、成田市、浦安市で全体の65%を占めている状況です。
館山市、南房総市、鴨川市の「宿泊客における外国人の占める割合」は、なんと1%を切っています!
街にいても外国人を見る機会はほとんどありません。この数字には納得感があります。
つまり、成田空港に降り立ちはするが、まだまだ有名どころの東京、大阪、京都などのゴールデンルートから誘客する導線が敷かれていないということです。
今回の研修会は千葉県主催で初の試みの事業とのこと。千葉県も本腰を入れインバウンド需要の開拓に乗り出しています。
しかし、研修会参加者の数でいうと少し寂しい感じでした。当人としてはしっかりとお話もできて、質問もできてとても充実しているので、嬉しい限りですが、観光受け入れは宿泊、食事、交通、体験が一体となって整備されていかなければ広がらない分野です。今後の民間事業者、行政の連携が必須です。そして、人口減少の局面で、日本の地方で外国人の観光受け入れが効果的なのも明らかです。こう見ると取り組まなければならない分野、まだまだ伸び代がある分野であることは間違い無いです!
インバウンドの飛び道具 OTAについて
みなさんも旅行をする際に活用する手配サイトやアプリなどあるかと思います。有名どころでいうと楽天トラベル、じゃらんなどでしょうか。これらはOTA(Online Travel Agency)と呼ばれています。オンライン上の予約サイトですね。海外旅行向けのOTAや、海外の方が日本を旅行する際に使用するOTAもあります。
今回は、OTAの企業担当者が来てくれていて、具体的なお話をしてくださいました。
・OTAによって得意とする国がある
OTAと一口に言ってもターゲットは様々。アジア系に強いOTA、欧州系に強いOTA、アクティビティに特化したOTAなど、自分の強みやエリアの特性と訪日してくださる方にマッチしたOTAがあるはずだと思いました。ただ、正直現状どの国がマッチしているのかは謎です。とにかくやってみるという感じですね。
・千葉県のOTAの登録状況
千葉県でOTAを活用してインバウンドを受け入れているのか、実際にアプリをダウンロードして見てみました。宿泊施設や観光施設の登録はある程度あるのですが、自然体験やアウトドアといったアクティビティに関してはほぼ皆無です。これだけ自然があり首都圏に近いのに、ほぼ皆無。これは可能性を感じざるを得ないですし、このことがインバウンドの数字が伸び悩んでいる原因でもあるのではないかと思わざるを得ません。さらに、今回の研修会にもアクテビティ関係の参加者はいませんでした。つまり、この地域における、自然体験、アウトドアでのインバウンド受け入れは完全にブルーオーシャンなのです!
とにかくやってみる、インバウンド受け入れ
ということで、今年は「インバウンド受け入れの実績を一つでも作る」を目標に動いてみます。OTAだけが受け入れの方法ではありません。SNSや自社サイトからの流入ももちろんあると思いますが、発信力が強いOTAをまずは活用して、修正していければと思います。
研修会での印象的な言葉は「知られていないのは無いのと同じ」ということです。まずはとにかくリーチすること。これを目標にやってみます。
・OTAの登録
・海外の方向け体験プログラムの開発
・英会話の勉強
・サイトの英語ページの開設
・SNSで英語発信
これらを少しずつ進めていきたいと思いますので、またnoteにて発信します。英語は中学レベルですが頑張りますw
成田空港、羽田空港から2時間あれば来れる距離にある利点を生かしきれていない状況かと思います。
しかし、自然もあり、食事も美味しく、宿泊施設も充実している。これをもうひと手間かけて、受け入れ整備してあげるだけで、このエリアは世界と繋がれるはずです。
そして、弊社くじらのもりで行っているプログラムを体験してもらえれば、楽しいことは間違いない、これは自信をもって言えることです。これを世界の人に体験してもらえると思うとワクワクしますね!
コロナ禍で内向きになっていた視線が、少し上を向いてきた気がします。
世界は広い、そしてまた海外の旅行にも行ってみたい、そんなことを目標に今年は頑張っていきます!
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