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SaaS導入するぜ!成功と失敗要素を語る会~CCEX#1 イベントレポート

あかつきんぐ氏(@akatsuki_cs)主催のCCEXの第一回目が5/5に開かれました!
テーマは「SaaS導入するぜ!成功と失敗要素を語る会」。
そこでファシリテーターを務めさせていただきましたので、忘れないうちにイベントレポートとファシリテーター目線(?)の感想をまとめておきます。

それは突然始まった

イベントをやることが決まったのは5/2。開催日は5/5。とっても急に決まりました。
最近私がSaaS導入に関わる様々な方にお話を伺っていて、あかつきんぐ氏にZoomでインタビューしたのがきっかけでした。
あかつきんぐ氏がCCEXというコミュニティを立ち上げ直後ということもあり、「このテーマ興味ありそうな人多そうだし、せっかくだから第一回でやろうよ!」という流れで決まりました。
メンバーはその場にいあわせたfavyのしげさん(@favy_shige_san)と、「誰か猛者いるかなー?」という話の流れで名前が挙がったOLTAの陣さん(@JIN03407926)。全員の都合のつく5/5に開催することが決定しました!
突貫工事・・!笑

SaaSの選定ポイント

ここからは実際にイベントレポートをまとめていきます。
まずはSaaSを導入を検討するポイント。
ここでは、解決すべき課題が明確になっているという前提で、何を基準に選ぶか?というテーマになります。
実際に登壇者の皆様から挙げられたポイントは以下のようなものでした。

・機能要件をMust、Nice to haveで洗い出す
・使わないといけないツールにする
・PoCができるか
・先を見据えたマイルストーンを描けるか
・CSの体制
・課金体系や金額、導入ハードル

印象に残った話としては、あかつきんぐ氏からあった以下の発言。

将来を見据えてROIを考えないといけない。短期的なPainを解決しても、将来の社員数増とか売上がどうなるかの予測を考慮しないと、リプレースコストがかかる可能性がある

SaaSは継続的に使うもの。将来のビジネスの目的地を見据えた上で導入を考えていくべきだなと。
もちろん将来どうなるかなんて誰にもわかりませんが、将来のビジネス目標がある以上、そこに合わせたSaaSの選定というのが非常に重要だなと感じました。
もちろん使っていく上でシステムがビジネス要件にマッチしなくなってリプレースした方が良いということもあると思います。その場合は、リプレースできるようなデータ設計やSaaS同士を疎結合しておくような設計にしておくという観点も必要だと考えています。

陣さんからは「あったら便利」ではなく、「使わなければいけないツール」にできるかをPoCで検証、しかも本気のPoCが可能かを重要視しているというお話が印象的でした。
具体的には1年後の目標となるROIを算出し、PoC期間での目標ROIを決め、測定するとのことでした。
ここまで本気でやってるのは、過去に失敗した原体験からきているとのことでした。
この話はあかつきんぐ氏の話にも共通していて、近視眼的にペインを見つめるのではなく、長期的な目線が必要ということだと考えております。
また、成功の基準を明確にする、という点でも本当にそのとおりだなと話を聞いててうなずいていました。

しげさんからは先日Web会議システムを選定した際の資料を説明していただきました。
顧客が飲食店ということもあり、ITリテラシーが高くない方でもシンプルに使えるもの、というMustの要件を筆頭に、機能要件での比較をされておりました。
利用するユーザーの立場に立った選定が印象的でした。

SaaS導入の勝ちパターン

SaaS導入の勝ちパターンには以下のポイントが挙げられていました。

・ゴールと課題の明確化
・役割分担を明確にする
・そのツールのプロとなる専任担当をつける
・導入の決済者と推進者が近いこと

ここで印象的だったのが、しげさんがDocuSignを導入した際のエピソード。他の会社を参考にした際に、電子契約の割合が60%~70%ほどだったとのことで、「80%を目指します。」とCEOに報告したそうです。
そうすると、「なんで100%じゃないんだ!」と怒られたとのことで、経営層からの後ろ盾もあり、しっかりメリットを説明し、口を酸っぱくして利用を徹底させることで2ヶ月で100%にすることができたとのことです。
このエピソードにはたくさんの学びがあり、

・経営層からの後ろ盾(トップダウン型)
・泥臭く利用を徹底させる(ボトムアップ型)
・他社の事例を参考にして役立てる

といったポイントがあると考えています。
しっかりと定着化できていて、選定ポイントで陣さんの話であった「使わなければいけないツール」となっているというのが印象的でした。

また、陣さんの専任担当の話でIntercomからチャネルトークへの乗り換えの話も印象的でした。
毎朝20件の問い合わせがなんと1件になったとのことです。専任担当をつけて本気のPoCをした成果とのことでした。

失敗エピソード

失敗エピソードは上記の裏返しですが、以下のようなポイントが挙げられていました。

・導入する目的を見失う
・PoCができない

ゴールのないSaaS導入は導入すること自体が目的になってしまうというのがよくある話ですので、しっかりと目的を明確にした上で導入することが必要だと改めて感じました。

やってみた感想

突貫工事で決まったイベントにしては嬉しいことに視聴者数は24名になっていました。ご視聴いただいた方ありがとうございます!
ファシリテーターをやってみて難しいなと感じた点は、見ている人がどこを掘り下げて欲しいかを汲み取り限られた時間の中で話題を広げていくということです。
見ている人のレベル感も違うだろうし、聞きたいと思うポイントも違う中で、いかに最大公約数を取れるか。ここは非常に難しいなと感じました。(上手な方のやり方を学びたいです・・!)

また、その他に感じた点としては、イベント自体の前提をもっと打ち出さなくてはと感じました。
これはベンダ目線なのかユーザ目線なのかが分からないときがあったという指摘がありました。そのため、
・イベント中もその前提を明確に伝える
・申込みページでもしっかりと前提を明記しておく

ということが必要だなと。(ちなみに今回はユーザ目線での開催でした)

まとめ

他にもたくさんのお話が聞けましたので、Twitterの#ccexのハッシュタグを検索いただくか、すでにYouTube動画がアップされているのでそちらを御覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=c0-LTnLdekE

皆さまのSaaS導入事情教えて下さい!

今回のイベントのテーマのようにSaaSの利活用においての成功パターンはある程度あると考えております。一方で失敗しているケースもあるというのが現状です。
私たちはすべての会社がスマートフォンで音楽やSNSを楽しむような感覚でITが使える社会を目指しており、成功パターンを洗い出し還元していきたいと考えています。

「うちのSaaSめっちゃ使えてるよ!」とか「こういう使い方便利だよ!」とか「SaaS使ってでかいビジネス課題解決しちゃったよ!」とかそういったお話を是非お聞かせください。
私も今回のように様々な方からお話を伺いながら、また自分もSaaSのユーザとしてお話できることはたくさんあると思いますので、ぜひDMいただければ嬉しいです。(@imaizumi_takeru)

ではまた次回!

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