【猫】自宅輸液後に噛まれる 「このヘタクソ!」(ガブリ)
皮下輸液の液漏れはツラい
自宅での皮下輸液は出来た方が良いと皆さまに勧めている弊ブログ。
ワタシも毎日、次男猫には朝晩に少しずつ皮下輸液を行っております。以前は2日に1回通院して入れていた量を、2日で合計4回に分けて行っています。一度にドカンと入れるよりは、循環器への負担も減り、脱水する時間も短縮できているハズ。
猫の背中に注射針を刺すというのは、猫にとっても飼い主にとっても本当に嬉しくない時間なのですが、それ以上にイヤーな気分になるのが、皮下点滴中の液漏れです。
針を刺す位置を探して、アルコール綿で消毒した後に針を刺して、クレンメ(輸液量を調整するダイヤルみたいなヤツ)を緩めて、輸液筒に輸液が流れ始めたのを確認していると、猫をホールドしているワタシの腿が冷たい…猫毛にまみれてよく分からないのですが、本来は猫の身体に入っているはずの液体がどこからか漏れて床にポトポトと。
これが針を刺すこと以上の大きなストレスなんです…
あの針刺しが無駄に…
最初は恐れおののきながら始めた自宅での皮下輸液ですが、回数をこなすと段取りは身体にしみついてきます。いちいちマニュアルやメモを見なくても次にすべきことが頭に浮かんでくるので、一連の流れをこなすことはさほど迷わずに出来るようになります。
しかし、針刺しは何度やっても緊張します。
針刺しがキマれば短時間で輸液を終えることが出来ますので、保定と同じくらい大事なところです。猫に我慢してもらっているという引け目もあります。針を刺す位置が決まらないと猫も我慢の限界とばかりに離れて行こうとするので、時間との勝負でもあります。やっとの思いで針を刺し終えて、注入し始めたと思った時に液漏れが判明すると、「あの針を刺すまでのプロセスも、猫の我慢も全部無駄になってしまった…自分はなんてダメなヤツなんだ」と落ち込んでしまいます。
液漏れ時は輸液を中断
こういう時は、針をもじもじさせても漏れは止まらないと思います。針を刺す回数は少ない方が良いのですが、液漏れ発生時は諦めて早々に針を抜きます。針先が皮下組織に当たってしまって猫が痛がるのも可哀想ですし、痛がって暴れても困るので…。
慌てて針を抜くと、針先からどばどばと輸液が吹き出ますので、落ち着いてクレンメを締めてから針を抜きましょう。我が家は、シリンジ輸液ではなく、自由落下式の輸液ですのでクレンメを締めない限り輸液が流れるのですが、あれ、想像以上に流量が多いんです。ピャーッと液が出ると更にパニックになるので、くれぐれもまずは元栓を閉じましょう。
病院で先生が輸液する際も、ごくたまに液漏れしたことがありますが、先生はさっさと針を交換してサクッと再開されてました。私はなかなかそこまでの領域には達していません。漏れた液を拭き取って、悩みながら針を刺すところを改めて探すところから再開です。
腎不全で筋肉や脂肪が落ちた猫の背中は、針を刺すところを探すのが非常に難しいです。肉が無くペラペラなので、針を奥までグッと差し込んだと思ったら、針先が思わぬところに貫通していたこともありました。当然、クレンメを緩めると、表皮から飛び出た針先から液が飛び出てきますので、輸液は中止です。猫としては、2ヶ所も痛いところが出来てしまったにも関わらず、輸液は体内に入っていないわけで、本当に申し訳ない…
不思議なことに、一発で決まって最後までスムーズに輸液が終わることもあれば、ダメな時は2度、3度と液漏れさせてしまうこともあります。なんなんだ、あれは…
信頼が失われてきます
爪を切ると噛み付いてきたり、びっくりした時は爪を出したまま腕の中で暴れて私に大量流血をさせたりしたことがありますが、基本的に攻撃的な性格ではない次男猫。
しかし、最近は輸液中にこっちを振り向いてちょいちょい噛み付くフェイントをかましてきたりします。以前はぐったりしていて輸液しても無反応だったことを思えば、そういう元気が出てきたことは良いことと言えなくもないのですが、ここんとこはその頻度が増してきています。
先日も輸液で液漏れを発生させてしまい、針を抜いたところで、「このヘタクソ!」と言わんばかりに手をガブリと噛まれました。甘噛みではなくて、どっちかっていうと警告的な噛み方でした…
このヘタクソー!
最近は、輸液前に手をアルコールスプレーでシュッと消毒している私を見て、走って逃げようとすることが増えました。やっぱり注射針を刺されるのはイヤなようです。ただなあ、次男猫よ。キミがオシッコで出す以上の水を飲んでくれたら皮下輸液しなくていいんだぞ…
輸液後はオヤツで機嫌とり
最近は輸液の後は、美味しいオヤツで機嫌をとっています。小さめの煮干しだったり、クリスピーキッスだったり。
輸液を終えた次男猫は、気分を落ち着かせるためか、背中に近い位置を舐めて毛づくろいしますが、最近はそれを終えるとゴハン皿の前で待機。
「ご褒美クレ」
先日のちゅ~る調査で、栄養成分も理にかなってると分かったので、ここ数日はちゅ~るなのですが、どうやらこれで気分を直してくれています!
精進あるのみ!
以前に比べれば手際も良くなってきています。ただ、慣れのせいか、液漏れの頻度はまだ結構高いです。
恐らく、自宅での皮下点滴を実施されている方、または始められた方も液漏れにはお悩みかもしれません。
お互い、猫の負担軽減のため、そしてご自身のストレス軽減のためにも、精進していきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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