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社内の機材でゲーム大会を配信してみた

僕が働く会社では、「スマブラ部」、「フォトナ部」、「スプラトゥーン部」という3つのゲーム部が存在し、「スマブラ部」は毎回スマツク!というスマブラの大会に出場しています。

そのイベントで仲良くなった某社さんと社内で交流戦をすることとなったため、設営回りを協力して欲しいと、そのへんなんだか知ってそうな僕に相談が来ました。

👱‍♂️<どうせならみんなで見れるように配信しましょう!
アイアイサー>😺

👱‍♂️<対戦台とプロジェクタは分けましょう!
アイアイサー>😺

👱‍♂️<イベントっぽい感じにするため、スコアをゲーム画面に表示させましょう!
アイアイサー>😺

👱‍♂️<あと、プロの方とゲーム関係得意な企業の方が見に来ますので、ダサいと弊社ブランドを損ないます!
アイアイサー>😺

思ったより要件多かった。

今回の構成

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配信用PC
配信用PCは第6世代Corei7、16GBメモリのノートPC。ビジネス用としては強いPCですが、映像ビットレート2500KbpsだとCPUが100%に張り付いてしまいました。IntelのQSVという専用チップを使おうとしましたが、こちらも動作が変、そのため1600Kbpsのソフトウェアエンコードに設定。このくらいだとVGA無くてもギリ大丈夫。USB3.0端子は必須です。

キャプチャボード
GC550というド定番機を使用。僕の私物がたまたまこれでした。
社内品ではありませんが、これがないとキャプチャできないので許して欲しい。

プロジェクタ
プロジェクタにスコアを表示させたかったため、配信用PCを経由してオーバーレイさせ、スコアを表示させました。

分配器
万が一配信用PC経由の出力が上手くいかなくなったときの保険として、分配器で直接プロジェクタに繋ぐこともできるようにしました。

今回のPCはノートPCだったため、数時間単位で配信しているとCPU温度が上がり、CPU性能が一時的に低下する可能性がありました。
その場合、プロジェクタの映像も崩れてしまう懸念があったため、保険を用意しました。金額は3,000円くらい。

会場スピーカー
プロジェクタにはスピーカーが付いていますが、配信用PCを経由する都合上音声の遅延がそこそこあったため、対戦用モニタのイヤホン端子に会場スピーカーを差しました。
本当は、RCA端子(白赤端子)で室内備付スピーカーに繋げたかったけど、いい感じのケーブルが無かったため断念。

会場音声
会場のワーワー感と、マイクを使った説明などを拾うために設置。
本来は会場で使うマイクなどもすべて取り込んだミキサーを使うべきですが、会場がそんなに大きくないのでこの辺はシンプルな構成にしています。

スコア表示
このページに日本最大級のスマブラ大会で使われているスコア表示ソフト一式が配布されていた。感激のあまりちょっと泣いたあと、有り難く使わせていただきました。
こういう表示ができるようになります。

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このソフトは、Streamcontrolというソフトに専用のスキンがあてられたものです。ソフトでスコアや名前を変更すると、自動で更新されます。自由にアイコンが設定できたので、専用アイコンも作成。こういうとこは、こだわりたいよね。

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社内レイアウト
スクリーンの前に対戦者が並ぶスタイル。
僕はスクリーンがまぶしいかなと思ったんですが、そんなこともなく、目線がみんな一つの場所に集中してすごく良かったです。

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その他

モニタリング用にiPad miniを使い、配信をずっと流していました。
実は音がずっと配信されていなかったとか、エラーで配信が切れていたとかよくあるので、モニタリング環境は必須です。
あわせて、音声確認のためのヘッドホンも持参。

こんな状況で試合を眺めていました。
ちなみに選手としても出たのですが良いところ無しでした。世知辛い。

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結果

あり合わせのモノを集めて構成してみましたが、交流会くらいならこれでも全然大丈夫。お金を掛けないぶん、事前の準備調整は大事です。

ちょっと社内でゲーム大会して、ついでにみようかなという人の参考になれば幸いです。

ちなみに今回対戦した会社さん、ビジネス上はガチ競合なのですが、交流戦中は競合であることさえも笑いのネタにして、みんな笑顔でゲームを楽しんでました。
こういうのって、なんかいいですね。

次回の課題

会場の風景をライブカメラで配信してもよかったなと思っています。音声周りももっときれいに整備したい。具体的に言えばやっぱりミキサー無いのはツライ。AG06という配信専用ミキサーの定番機をプライベート用に買い、次回開催時には持ち込もうかなと思ってる。

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PCについては、用意できるのであればCPUは第八世代i5程度でいいので、VGAを搭載しているモノのほうがいいと思います。
具体的には、10万円くらいのi5・16GB・GeForce GTX 1650のスリムPCがあるといい。最近のVGAにはNVENCなどの専用チップが搭載されているので、あるのと無いのじゃ全然違います。これが無いとFHDの60p環境はやっぱり厳しい。
上司に「機械学習のディープラーニングが会社に必要なのでNVIDIAという謎の会社の機器が必要なんです!」と真顔で言って買ってもらいましょう。

横展開

今回はゲーム大会用途として使いましたが、リアルタイムに複数の画面を1つの画面にまとめ、映像として配信できるというのは、ビジネスにも役立つと思います。

例えば、プロジェクタで資料を投影しながらプレゼンターを映した画面を配信したり、画面の一部にコメント欄を用意したりなど、ただプレゼン資料を表示するよりも数段高度なことが、PC一台とノウハウがあればできます。

今回、そのあたりの知見もできたので、それなりの規模のカンファレンスや、何か面白いコトをやりたい人に知見を還元していこうかなと思っています。

資料

規模は全く違いますが、下記のカンファレンスでの構成例を参考にしました。
カンファレンス録画システムを作った #iosdc

質問や、交流戦をやりたいというお話しがあればぜひTwitterにコメントください。
https://twitter.com/springtaker

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ご主人寝てるので変わりにいぬが書きます。サポート、サポートですか。ホントにいいんですか?ジャーキーとか金額によってはガジガジ噛むおもちゃとか買っちゃいますよ?やったー!