ミソジニー

ミソジニー

女性の権利意識の高まりに伴って、日本でもミソジニーという言葉が最近よく聞かれるようになりました。

「ミソジニー(misogyny)」とは、女嫌い、女性蔑視を表す英単語。ギリシャ語で「憎しみ」を表すμῖσος(ミーソス)と、「女」を表すγυνή(ギュネー)を組み合わせた言葉です。

反対に「女性愛好」はどう言うでしょうか。「好み」はギリシャ語でφίλος(ピロス)なので、「フィロジニー(philogyny)」となります。「知を愛する」を意味するphilosophy(哲学)のphilo-と同じです。

また、「男」はギリシャ語でἀνδρός(アンドロス)と言うことから、「男性蔑視」と「男性愛好」はそれぞれ「ミサンドリー(misandry)」、「フィランドリー(philandry)」となります。

日本語で漢語が高度な概念を示すのと同様に、英語でもギリシャ語やラテン語に由来する単語は高尚な響きを帯びる傾向にあります。

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