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踊り字

踊り字とは、同じ字を重ねるときに使う約物のことで、繰り返し符号とも言います。

口語体で常用されるのは、漢字の繰り返しに使う「々」(同の字点(どうのじてん)、Unicode:U+3005)のみで、二の字点「〻」(U+303B)、くの字点(U+3031―U+3035)は使われません。「ゝ」「ゞ」などの仮名の繰り返し記号の使用も、商号などの固有名詞に限られます。

「々」は漢字一文字の繰り返しに一度だけ使用できます。連続して使うことはできません。

一歩一歩(*一歩々々)
部分部分(*部分々々)
*複々々線(「三複線」が適切)

人名を除き、「々」を行頭に書くことはできず、通常禁則処理が施されます。2行にまたがるときは、例えば「時々」ならば「時時」のように、2文字目も本来の字を書きます。

複合語における語の区切りでも、「々」を使うことはできません。

民主主義(*民主々義)

「結婚式々場」「告別式々場」などは、慶弔の繰り返しを忌避するという意図に基づく特殊な表記です。

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