数詞を書くときの注意

数字に関する記述には、いくつか注意すべき点があります。

横書きの文章で数を表すものには、算用数字を用います。

800円
2.5キロメートル
3分の1
第1回

千以上の数字には、3桁毎のコンマを使うことがあります。

25,000円

縦書きの文章では全て漢数字を使うことになりますが、横書きに倣って、十進表記の位取り記数法を用いた方がわかりやすいでしょう。その場合、小数点は中点に、3桁毎のコンマは読点に置き換えます。

八〇〇円
二・五キロメートル
二五、〇〇〇円

日本の命数法は4桁区切りなので、十万以上の大きな数字を記述する場合は、万以上の命数(万、億、兆、……)を漢数字で示し、各命数の前を算用数字で示すといいでしょう。

3億5200万円

なお、3桁毎に区切るコンマは、西洋の命数法に基づくものです。コンマ自体が、位の低い順からthousand(一千)、million(百万)、billion(十億)、trillion(一兆)、……を表しているので、日本式の命数を伴う場合には使いません。

1500億円(*1,500億円)

以下の例のように、慣用句や数としての概念が薄い場合は漢数字を用います。

七顚八倒(*7顚8倒)
大手出版社の一つ(*大手出版社の1つ)
一研究者(*1研究者)
世界一周(*世界1周)
二大政党制(*2大政党制)

一つの単位としてまとまった概念を表す場合も漢数字を用います。

四半期(*4半期)

ローマ数字は、通常のラテン文字(アルファベット)で記述します。全角文字のローマ数字(U+2160など)は機種依存文字なので使用しません。

MDCLIII (1653)

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