フォローしませんか?
シェア
【第1部 表記】組版右横書き 文体口語体と文語体 常体と敬体 能動と受動 文のねじれ 「べき止め」 「さ入れ表現」 可能の表現 助動詞「れる」「られる」 可能動詞 「ら抜き言葉」 用言の活用と音挿入 改行・段落改行と段落 文字種日本語の文字体系 全角と半角の使い分け アルファベット、アブギダ、アブジャド ギリシャ文字 Unicodeについて ヘボン式ローマ字 漢字常用漢字 同音の漢字による書きかえ 字体・字形 仮名現代仮名遣い 「じ」「ず」と「ぢ」「づ」 漢語に続
2文字目が違います。「鼓」ではなく「豉」。 「豆豉」の読み方は、日本語の音読みならトウシ、中国語読みであればトウチ、トーチーなどとなります。 「豆豉」とは、蒸した大豆を醱酵させ、水分を減らした中国の食品です。
「そばだてる」は「欹てる」と書きます。
シンインヒョウビョウ。 芸術作品のきわめてすぐれているさま。 「神韻」は詩文の神業のような趣、「縹渺」は遠く遙かな、の意。 「縹渺」は「縹緲」「縹眇」とも書きます。連綿語で文字自体にそれほど意味はありませんから、どれで書いても構いません。
「まと(う)」。身につける、巻きつく、からみつくの意。「つきまとう」の「まとう」ですね。 「まとめる」も同じ字で「纏める」と書きます。
カイシャ。「膾」は「なます」、「炙」は「あぶ(る)」と訓読みします。 生肉の切り身とあぶり物は多くの人の口に合うことから、「人口に膾炙する」の成句で、世間に広く知れ渡ることをいいます。
カクシャク。老年でありながら、心身ともに丈夫なさま。 オノマトペに相当する連綿語の一種で、その中でも主母音と語末音(韻尾)が同じである畳韻に属します。すなわち、「矍」[kɑk]と「鑠」[ɕiɑk]とでは、[-ɑk]の部分が共通しているということです。 畳韻の例としては、他に「従容」「混沌」などがあります。
訓読みで読んだ場合は「たけべら」、音読みで読んだ場合はシッペイ。シツは「竹」の唐宋音。 特にシッペイは、禅宗で戒めのために修行者を打つのに用いる竹製の杖を指します。 「しっぺ返し」の「しっぺ」はこの「竹篦」が転じたものです。
ウコウシュンスウ。うわべだけ真似をして、中身の伴っていないこと。 出典は『荀子』。「禹」「舜」は、ともに古代中国の伝承上の君主で、聖人とされます。儒教の一派子張派の堕落した姿を非難する文脈で、「禹のように歩き、舜のように走る」と表した記述に由来します。
キカンハイショウ。 「貴」「拝」は敬語。「翰」は「書翰(書簡)」の「翰」で、手紙のこと。「誦」は「暗誦(暗唱)」の「誦」で、読むの意。全体で「あなたのお手紙を読みました」という意味になります。返信文の冒頭で使われる表現です。 見慣れない表現かもしれませんが、一つずつ見ていけば意味を読み取れます。但し、同音の漢字による書きかえの表記しか知らないと、読み解くのは難しいかもしれません。
タンゲイ。 「端」はいとぐち、「倪」は田の境の意。物事の始めと終わりのこと。 また、動詞としては、見通す、予測するという意味で用います。「端倪すべからず」は、容易に計り知ることができないことを表す慣用句です。
「わくらば」と読みます。 病気に冒された葉、夏に色づいて枯れた葉のことです。
あたらシンミョウ。体や命を大切にすること。 「可惜」の「あたら」は熟字訓。もったいないことに、惜しいという意味です。感動詞的にも用いられます。 対義語は不惜身命です。
「あつもの」。音読みでは、漢音でコウ、唐音でカン。スープのこと。 和菓子の「羊羹」で知っている人もいるでしょう。これも、もともとは羊肉のスープだったものを、肉食を禁ぜられていた禅宗において小豆を代用したのがルーツだといわれています。