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揺さぶって付いているものを落とす意ならそれでも構いませんが、基準に合わないものを選り分ける意味であれば「篩い落とす」が適切です。 「篩」は、粒の大小を分離するための網目状の道具のことです。
「蚕」はもともとカイコのことではなく、「堅蚕」の語でミミズを表す字でした。カイコには元来別字の「蠶」が使われていましたが、唐代にカイコの意に「蚕」が「蠶」の略字として転用され(『全訳漢辞海』第四版)、当用漢字でもこれが蹈襲されました。
自己陶酔、うぬぼれの人は「ナルシシスト(narcissist)」。「シ」を2つ重ねます。「ナルシシズム(narcissism)」も同様です。 ギリシャ神話で、水面に映る自分の姿に恋い焦がれた後に水仙の花となった美少年の名ナルキッソス(Νάρκισσος)に由来します。
フード付きの上衣は「パーカ(parka)」。語尾は伸ばしません。 ロシア北部の言語、ネネツ語で「動物の皮」を意味するпарка[ˈparkə]に由来する語です。 防寒服でないフード付きのスウェットシャツの場合、英語ではフーディー(hoodie)と言います。
「還流」は、流れが戻ること。 「環流」は、流れが巡ること、循環することです。
リュウズ。元は、釣り鐘の上部にある輪の部分(鈕)のこと。龍の装飾があるためこう呼ばれます。 現在では、腕時計の時刻合わせのときに回すつまみを指します。 中国語では、水道の蛇口のことを「水龍頭」と言います。
「私情」とは、個人的な感情のことを意味します。 個人的な事情を表すときは「私事」などが適切です。
広い海が何でも受け容れるように、寛大な心で過ちを赦すという意味です。手紙の文面に用いられます。
「端」ではなく、「瑞」。「しるし」と読みます。 雪が多く降るのは豊年の前兆と言う意味です。
「たなびく」は、煙や雲が引くように漂う意味で使われます。 旗など布や紙などが風に吹かれて翻るさまは「はためく」や「なびく」を用います。
「底本」は、翻訳や校訂などのよりどころとする書物。 「定本」は、古典作品などについて、十分な校訂がなされていて原文に近い決定版となる書物のことをいいます。
訓読みで読んだ場合は「たけべら」、音読みで読んだ場合はシッペイ。シツは「竹」の唐宋音。 特にシッペイは、禅宗で戒めのために修行者を打つのに用いる竹製の杖を指します。 「しっぺ返し」の「しっぺ」はこの「竹篦」が転じたものです。
ウコウシュンスウ。うわべだけ真似をして、中身の伴っていないこと。 出典は『荀子』。「禹」「舜」は、ともに古代中国の伝承上の君主で、聖人とされます。儒教の一派子張派の堕落した姿を非難する文脈で、「禹のように歩き、舜のように走る」と表した記述に由来します。
「叶う」は、願望が実現すること。 「適う」は、当てはまる、適合する。 「敵う」は、対抗できるという意味です。