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04 カンフークンビア

 クンビアと言うとデジタル音がやかましくてメロディも品の無いシンセサイザーがビュンビュン鳴っているイメージの人も少なくないと思う。しかしこれも音楽の商業化による効率主義と儲け主義によるもので元々は素朴な民族音楽だったのではないかと思う。(いつどこで産まれたか諸説あり過ぎて明らかになってないらしい)なんとも言えないモッサリとしたリズムと反復するベースライン。なんて楽しいんだ!これを初めて良しとした人は勇者以外の何者でもないのではないか??
初めて聴いたのは南国気分の前身バンド「リトモ・デ・コラ」でドラムを叩いていた中山コージ(DJ GUACO 南国気分と言うイベントを立ち上げた人物、南国気分の名付け親とも言える)その人に「タケオちゃんこれ好きだと思うよ」と渡されたCDである。(クァンテックのセレクトしたクンビアのCDのvol.1)初めの数秒でノックアウトされた。「ナニコレ?めっちゃイイ!こんな音楽がまだ有ったとは!!」もう10年以上も前の話である。
勿論vol.2も手に入れて聞いてみてびっしたのだがロッド・スチュワートのDa ya think I'm sexyをクンビアでやっている…「どっかで聞いた事有るけどなんだったっけ??」ピッチも音程も演奏もアレンジ⁈され過ぎてて(笑)全然気が付かなかったが間違いないと思う。(ジョルジュ・ベンのタジマハールかもしれないがw)
「えっっ?て事はこの音源意外と新しいの??音はかなり古そうだけど…」でもまるでオリジナルの様に聞こえてしまう。クンビア恐るべし。そしてクンビアにハマりクンビアの曲を5曲は書いているんではないかなぁ今まで。。。

そしてもう一つ大事な要素「カンフー」
前にも何処かで話したが僕ら世代にとって「ジャーキー・チェンは神である」誰もが小さい頃に真似をした記憶が無いだろうか??
「蛇拳!」「酔拳!」(が人気だった様な記憶が有る)とか言って全然出来てないけどはしゃいだ記憶がある。記憶が曖昧だが「そう言ったカンフー映画の挿入歌のなんとも物寂しい感じがクンビアと合わさったら面白いなぁ…何となく物寂しい旋律に通じる物が有るし。。。と思って書いたのがこの曲である。
元の曲のタイトルは「それでもロバはゆく哀しみを乗せて」と言うタイトルなのだが、長過ぎて不評でこの名前にした。
僕は常々思う、クンビアだけでは無くて南米のリズムには中国の旋律がピッタリ合うと思うのだがどうだろうか?いや南米のメロディと中国のメロディラインって似てない??特に南米の山間部のメロディ。

ミチ君のこと
いつだったか誰かのライブの時ライブの前にリピーター(ケテドラム)をDJに合わせて叩いている人を見かけた、リピーターをこれ見よがしにラスタマン気取りで叩いている人はこれまでも沢山周りに居たのだが、彼のケテドラムはまるでまるで違っていた。なんと言ってもジャマイカ独特の間みたいなのがすごく良かった。その人が岡山で唯一のジャマイカ専門店「ジャマイカンテイスト」のミチくんだった。今回のアルバム制作はミチくんから背中を押されて出来た部分もあると思う。いつも前向きな発言で人に勇気を与え続けている。岡山ではHOT&ICEサウンドクルーのDJ HAPPY ICEとしても知られ自身の野外レゲエイベント「LOVE ONE another」も毎年大盛況だ。この曲でケテドラムを叩いてくれている。この人も岡山県人、優しくてめっちゃシャイ。

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