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実は好きなこと

僕は小学生になるまで、東京で生まれ育ちました。家族で移動する手段は、もっぱら電車。車に乗ることはほとんどなかったです。西武ライオンズ球場が近くにある、西武池袋線の沿線に住んでいたこともあって、電車に乗ることは僕の楽しみの一つでした。

小さい頃は、駅の名前や急行や特急の停車駅などを覚えていたようです。そんな僕の将来の夢は「電車の運転手」だったそうです。

父親の転勤の都合で、九州に引っ越してからは、家族での移動手段は自動車に代わり、電車に乗ることは少なくなりました。それでも、祖父母の家にいく時などは、電車を利用していたので、僕が家族の分の切符を買う係でした。電車に乗って、大きな駅に行ったり、少し離れた場所に行くのはやっぱり好きでした。

大きくなるにつれ「電車が好き」という気持ちを意識することはなくなっていきました。高校生の頃は電車通学をしていましたが、特に「電車が好き」と思って乗っているわけではなく、ただの移動手段でした。

それから高校卒業して、北海道の大学に進学しました。北海道の生活に慣れてきて、一番最初に「やりたい」と思ったことは「北海道列車旅行」でした。

札幌から函館、旭川という大きな都市だけでなく、稚内、釧路、網走、といった街や襟裳岬、知床などにも列車を使って行きました(バスに乗らないといけないところもあり)基本的に日帰りでしたが、中には夜行列車を駆使して行きました。ひたすら列車に乗った1週間。後にも先にもこんなに乗ったのはこの時が一番です。

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北海道は車で移動することが多いので、それ以来列車の旅をすることはありませんでしたが、「自分は列車(電車)が好きなんだ」という気持ちを再認識しました

大学を卒業して、社会人になってからも、車で移動することが増えました。でも、遠出をする時は、列車移動をまず優先して考えました。大阪に新幹線で何度行ったか分かりません。大阪に行きたいよりも「新幹線に乗りたい」が先だったのかもしれません。

最近になって鉄道系Youtuberの動画を見るようになりました。いろんな方が発信をしていますが、私がよく見ているのは「スーツさん」「西園寺さん」「鐡坊主さん」です。妻からは「何が面白いの?」と聞かれますが、「面白いから見てる」としか答えようがありません。

少し考えてみると、僕の「電車が好き」は、電車にボーッと乗って風景を眺めること、訪れる土地を知り、感じること、新しい構想(電車の)が面白いことなんだろうなと思います。

「趣味はなんですか」と聞かれると困りますが「好きなことはなんですか?」とか「やりたいことは何ですか」と聞かれると「電車旅」と答えられます。お金がかかるのが難点ですが、将来的に「趣味」といえるようなものにしたいなと思う、今日このごろです。

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              (写真は旧稚内駅)



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