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アートについて学びたい時に最初に読む本

こんにちはtakeoです。
皆さんはリベラルアーツってご存知ですか?(唐突に)

リベラルアーツとは元来、人間を良い意味で束縛から解放するための知識や、生きるための力を身につけるための手法を指します。 古代ギリシアで生まれたこの概念は、やがて古代ローマに受け継がれ、言語系3学(文法・論理・修辞)と数学系4学(算術・幾何・天文・音楽)で構成される自由7科(セブンリベラルアーツ)に定義されました。その後、17世紀のイギリスを経てアメリカに継承され、現在のアメリカのリベラルアーツ・カレッジでは少人数制による基礎的な教養と論理的思考力の習得に重点を置いています。 リベラルアーツ教育は基礎的な教養を形づくり、人としての根幹部分をつくる学びで、専門の学科や職業課程とは区別されるものです。欧米では一流のビジネスパーソンには必須と言われている素養ですが、日本人が不得手としているのは日本の受験勉強や学校教育においては、哲学や宗教を徹底的に学ぶ機会があまり無いことが一因と言われております。

桜美林大学 リベラルアーツ学群より

転じて現在では、自由に幅広く教養を身につける意味合いで使われる事も多く、その範囲は芸術・スポーツ・ITなど人により切り口は様々です。
共通点としては、いずれの分野だとしても見識を深め自身の言葉でしっかりと語れるグローバル人材となることを指している様なイメージでしょうか。違いますかね?

さてそんな中、ビジネスマンに求められている能力の一つがアートの教養及び、自分なりの考えで物を見て語る力である『アート思考』と言われている訳です。

アートの鑑賞はまさに『正解が無い』ともいえ、あらゆることが不透明な現代社会において『アート的なものの考え方』が注目されるのは必然の流れとも言えるでしょう。

著名な美術館の展覧会では入場待ちで長蛇の列になっているシーンを見たことありますよね?
リベラルアーツが弱いと言われている日本人でもアートそのものに対する関心が薄い訳ではないのです。この機会にアートの見方や向き合い方を見つけてアートを(知識としてではなく)語れるようになりませんか?(と自分に言っている)

そんな考えでアート思考に関連する本を何冊か呼んでみましたが、中でも超絶分かりやすかった、こちらの書籍をご紹介しておきます。

「こんな授業が受けたかった! 」
700人超の中高生たちを熱狂させ、
大人たちもいま最優先で受けたい「美術」の授業!!
論理もデータもあてにならない時代…
20世紀アートを代表する6作品で
「アーティストのように考える方法」がわかる!
いま、論理・戦略に基づくアプローチに限界を感じた人たちのあいだで、
「知覚」「感性」「直感」などが見直されつつある。
本書は、中高生向けの「美術」の授業をベースに、
・「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、
・「自分なりの答え」を生み出し、
・それによって「新たな問い」を生み出す
という、いわゆる「アート思考」のプロセスをわかりやすく解説した一冊。
「自分だけの視点」で物事を見て、
「自分なりの答え」をつくりだす考え方を身につけよう!

13歳からのアート思考(末永幸歩 著)

本書の構成は中学校の授業のように平易な言葉で進められ
①自分だけのものの見方で世界を見つめ
②自分なりの答えを生み出し
③それによって新たな問いを生み出す 
思考プロセス=アート思考を学ぶことができます。

紹介される(題材にされる)アーティストは20世紀のアートを切り開いたと言われるアンリ・マティスやピカソから始まり、アンディウォーホルまでメジャーどころが網羅されています。

宗教的な要素や肖像画を中心としたルネサンス期のアートでは『遠近法』を駆使して写実的な表現を追求していましたが『カメラ』の登場により見たものをそのまま書くことは役割を終えたと言われています。

また、ルネサンス期のアートは主に『富裕層』からの依頼によって描かれた職人仕事としての位置づけが中心だったのに対し、その後アーティストとして存在価値が認められて以降、アーティストにしかできない自由な表現方法が確立されたのが『現代アート』という訳です。

そのような前提で見れば、
これとか

『緑のすじのあるマティス夫人の肖像(マティス)』

これとか

アヴィニョンの娘たち(ピカソ)

これなんかも

泉(デュシャン)

凄いのか凄くないのか、よく分からない印象だった(けど評価されている)アートも違った見え方がしてきますね(してこない?)

本書ではこれまでは現代アートを観た感想としていつもたくさんの??が浮かんでいた私のオツムに多くの解を与えてもらいました。

文字数が少なく写真が豊富で、繰り返し読みやすいのも評価ポイントですね。

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