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思春期の自分④(養護学校~中学部④)

さて、受験戦争も佳境を迎えてきました。
この頃は世の中から置いていかれ、流行りのものもよく知らないようになっていました。
多分、人生で一番努力したのではないでしょうか。

前回の記事はこちら。

季節はもう冬に突入していた…

受験する高校を決めなければならない時期に…いや、遅かったかもしれない。

志望校の決め方すら、本当に良く分かっていなかった。

普通校に行く理由…
「多くの人と一緒に勉強したい!友達が欲しい!」

どこでも良かったよね?笑

ただ音楽が好きなので、音楽系の部活がある高校に行きたいとは思っていた。
(どこでもありそう…でも、当時は本当にそう思ってた)

この段階では、自分が車いすで学校が受け入れてくれるかどうかなんて正直そこまで深く考えていなかったと思う。

まずは学力!笑

これが無いと行けないことが一番明解だったからだ。

学校見学は何校か行ったが…

夏から秋、当然学校へ見学に行っていた。
でも、それは学力抜きでひとまず普通校の雰囲気を知ることが第一の目的だった。

圧倒されたよね。

自分の小ささというか…同じ受験生がそこにいるわけよ。
自分が同い年と思えないほど幼い自分を感じた。

(ちょっと怖いかも…)

ビビったよね…意味がわからないけど、壁を感じた気がしたのだ。

そして…何よりも学校の対応はなんとも言えなかった。

今思うと…ひどい所もあったな。

受験拒否っぽい発言する高校もあったし…それに気づかない私も居たけども笑

でも、ある意味で「社会」を見れた気がした。

何となく憧れていたものがそこにあった気がしたんだ。

志望校も決まり追い込みだ

そんな中で、私を受け入れても良いという高校に出会う。
見学にも行ったし、対応もとても良かった。

バリアフリーとは程遠かったが、入学が決まれば工事までしてくれるとのことだった。

後は学力…
されど学力…

死に物狂いで勉強した。

結構バカにされたし、
「どうせ受からない」
「落ちたら見物だな」
とも言われた。

絶対見返してやる…!!

最後の学力テスト…

申し込んで受けに行く学力テストで、最後の力試し…

偏差値が測定不能だった自分は、

何と47!!

上がったよね!!

志望校の偏差値は、48だった。

微妙ーーー。

なかなかこの微妙な感じは出せないよ?笑

でも、可能性は十分あった。

学内の学力テストで、英語は97点を出したし、やっと努力した結果が見え始めていた頃だった。

まぁ、すぐに本番なのだが…。

学校同士で話し合いが持たれた

願書を提出して、いよいよ入試の日が近づいてきた頃、高校の先生方が視察に来られた。

自分が試験で使う机は、どういったものを使っているのか。

試験においての配慮事項を確認しに来たのだ。

今思うと、かなり先進的だったのかなぁ。

自分は本当に周りに恵まれている。

…と同時に、落ちたら申し訳無さ過ぎてヤバいぞと心の中では思っていた。

何よりも5教科担には、何てお詫びをしたらいいのか全く分からなかった。

そして、自分の人生は施設暮らし…泣

だから、絶対に受からなくてはならなかった!

命を懸けた戦いだ!!

今回はこの辺りで。
次回、最終決戦!

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