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思春期の自分⑥(養護学校~中学部⑥)

さて、いよいよ受験戦争の終結です。
この段階まで書いてみて、結構濃い人生だなぁと思うわけです笑

前回の記事はこちら。

合格発表日です

日付までは忘れたが、車で高校まで行ったことは覚えてる。

人生が決まる日…本当にドキドキしていた。

そして、合格の番号が掲示される…

……………あ、

あ、あるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️

マジか、受かったのか‼️

あったよ…あったよな❓

間違いじゃないよね❓

そうだよね❓

ウォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️

心でめっちゃ叫んだよね笑

そして、すぐに学校へ連絡した。

担任が電話に出る。

担任
「どうだった❓」


「う、受かりました」

担任
「やったーーーーーーーーーーーー、おめでとう‼️」

電話の向こう「ウォーーーーーー…」


「あ、ありがとうございます」

めっちゃ電話の向こうが大騒ぎだった笑
ひとまず入学手続きの書類を受け取り、車で学校まで行くことに。

道中は緊張の糸が切れて、本当によく覚えていない。
でも、嬉しさと言い知れぬ不安が交錯していた気がする。

学校はお祭り騒ぎだったよ

まず入所施設へ行き、報告と荷物を置いた。

その時、「どうせ受からない」と言った人にも遭遇した。
受かったと言うと、「お…おめでとう、良かったね」だって。

心の中で「よし、まずは一人目」と思ったよね笑

小さい人間だなぁ…
でも、それくらい追い詰められてたし、見返したかったからね。

学校へ行くと、多分自分の見え方のせいだが、いつもと違う気がした。

教室はすぐ手前だったので、教室へ行くと満面の笑みの担任が。

担任
「おめでとう‼️やったね‼️良かったねぇ‼️」

「はい…ありがとうございます」

もうね、実感が湧いてなかったの。

自分でも疑ってたのよ、本当なのかって。

担任
「どうした❓もっと喜びなよ‼️」
「もうね、江ヶ崎が合格ってわかって、授業中だったのに各教室から先生方みんな出てきて喜んでたんだよ‼️」

…はっ❓
そんな応援されてたか❓

正直そう思ったが、5教科担が本当にみんな自分のことのように喜んでくれたことが本当に嬉しかった。

入学準備を学校側も本腰に…

合格が決まってから、高校側から養護学校へ連絡が入り、
教室や校舎についてバリアフリー工事が行われることになり、
どんな環境が良いのか聞き取りが行われていた。

しかも、どうやら車いすの生徒がもう一人入学するらしいと聞いた。

車いす用トイレ、スロープの設置…
入学式までに間に合うようにしてくれるとのことだった。

この時も「大ごとになったなぁ…」と少し不安だったなぁ。

この環境からも卒業…

合格が決まって数日…
目の前のやることがなくなった日々は、本当に抜け殻だった笑

大好きだったゲーム、やる気が起きなかったしね笑

何して過ごそうか、わからなかったが勉強はほとんどしなかった笑

ここからもうすぐ居なくなるのか…
ちょっと、いや結構不安が押し寄せてきていた。

「友達が欲しい」

本当にただそれだけの思いでここまできた自分…

そんなんだけで通用するのか?

健常者はこんな自分を受け入れてくれるんだろうか…

もしもいじめられたら…

誰にも言えなかったこの思いは、入学してしばらくは持ち続けた。

卒業式

本当に色んな感情が湧いてきていた。

嬉しい気持ち、誇らしい気持ち、不安な気持ち…

あの時歌った校歌は、どんな時よりもしっかり歌ったなぁ。

校舎もしっかり目に刻もうと思ったし、勝手に学校の代表のような気分で旅立つ感覚だったなぁ。

養護学校卒業生という経歴に恥じるものなど何もなかった。
もちろん、それは今も変わらずに持っている。

そして、私は養護学校から旅立つこととなった。

いざ、健常者社会への船出。

今回はここまで。

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