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思春期の自分⑤(養護学校~中学部⑤)

さて、受験勉強がある意味で人生で1番努力したのではないでしょうか?
これは、単純に学力だけの話ではなく、「健常者社会」に自分から出て行く努力も込みの話です。
この「過去を振り返る」noteを楽しみにしているというコメントをいただきました。
本当にありがたい話です。

前回の記事はこちら。

生きているうちに経験談を残しておきます。

ついに受験…

当日の記憶は、正直緊張しすぎてあまり覚えていない。

配慮してもらった事項は、

・別室受験
・時間延長(口での筆記だったため)
・車いす用テーブル(養護学校から持ち込み)

だった。

本当によくしてもらえたなぁ…。

この時のことも、高校の先生に卒業後聞いたので、それはまた後日談で。

5教科終わって帰る頃には、ヘトヘトだった。

「やれるだけのことはやった」

そうオカンに言ったことは覚えている。

でも…点が取れるはずだった国語は「しくった!!」とテスト中に思ったな笑
あと、苦手だった理科が思いの外「イケてる?」ともテスト中に思ったな笑

姉とテレビの放送で自己採点…

今もそうなのかわからないが、当時は当日にテレビでテストの解答が出ていた。

一応、問題用紙に答えを写せていたので自己採点をすることに。
姉も一緒に採点してくれた。

1教科ずつ採点していく…

「おっ合ってる!!」
「あっ惜しい…違うよー、ここはこうして…」

姉の解説も込みで採点していく…

もうね…死にそうだったよ笑

だって、この紙で全てが決まるんだよ?

進学…

友達ができるかも知れないあの環境に行ける…

お世話になった先生達の思い…

バカにしていた人達を見返したい…

でも、もしも落ちていたら。。。

閉鎖的なあの養護学校の空間にいる自分…

やっぱり無理だったんだねと思われる…

5教科担の努力も水の泡…

そして…

「行くとこないんだから、施設に入りな!」

……………

「うぉーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

マジでヤバいんだって!!!!!!!!

そして…5教科の合計点が明らかに。

ちなみに合格ラインの点数は、5教科合計で300点だった。

結果は……

303点!!

びみょーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

でも一応、合格ラインは超えている!!

姉と「ギリギリ大丈夫じゃん?」と言いながら、笑ったことを覚えている。
ここで、姉が親に呼ばれて部屋を出て行った。

一人残された私…泣いたよね。

複雑な感情だったけど、涙が出てきた。

心が何度も折れた自分だったけど、頑張った自分…

大好きだったゲームを完全封印して、
流行もわからない浦島太郎状態で過ごした日々…

「受からないでしょ」と言われた日々…

お世話になった先生方…

色んな感情が湧いてきていた。

一人で「行けたかも知れない…」と呟いていた。

先生方にも後日報告し、「あとは合格発表の日を待つだけだな」
と言われた。

そして、運命の日…

今回はここまで。

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