AI2041を読んでみて

カイフー・リー
チェン・チウファン

自分にとって大事な本だった。時間はかかったが読み切ってよかった。

AIのある2041の情景を十くらいのテーマでSFとしてチウファンが書き、そこにある技術について、カイフー・リーが説明するというスタイル。

非物質化

AIのサポート
AIとの共生(共存ではなく)

こっちの方へ向かっていくんだろうね。ゆっくりと。
AIはものすごいスピードで変わっていくだろうね。
でも人間と人間社会とその社会制度はゆっくりとでないと変わらない。

もし2041年にここに書いてあるような技術ができているのだとしたら、あと18年。
社会がそれを共生させるまで変わるのは難しいことかもしれない。多分無理だろう。
となると、お金を持っていて、導入できる人からどんどんAIを使って楽に生きられるようになってくるのだろうね。

社会制度の変化という中に、職業の大変換があると。筆者らは大転職時代と呼んでいたが。ルネサンスや産業革命を経て構築されてきた今の職業が、AIによって多くを必要としなくなってくるわけだし。

いずれにせよ混乱というか混沌の時期が来るのだろうけど、知っているのとそうでないのとでは、構えようが全然違う。
別に抗うつもりもないし、ながされていけばいいと思うけど、何が起きているのかは感じていたいと思う。

そういう意味では、すごくいい時期にいい本に巡り会えた。

いくつかのテーマについて、小説だてになっているところがすごく身近にイメージしやすくなるし、それを技術的な解説がサポートしてくれて、かなり理解が深まったというか、AIってそういうことかという一つのイメージを持つことができた。

シンギュラリティー問題は2045年までにはやってくるらしいと言われている。
ただ、それが起こるには深層学習並みのブレークスルーがないとダメとのこと。
ふむふむ。
それってものすごいことな訳だよね。
ターミネーターの世界はまだまだやってこないということだわ。

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