見出し画像

ドラッグストア従業員の独り言「あの騒ぎは一体なんだったのか」

先日の昼間に突如として巻き起こったイソジン騒動(正確にはポピドンヨード騒動だけど言いにくい)

あれから二日。

誰一人として「イソジンありますか?」「うがい薬の売り場はどこですか?」「次はいつ入荷しますか?」と尋ねてきません。売り場の前に立つ人もいない。自分もうがい薬という単語を一言も発していない。

まったく質問されないのです。

みなさんの興味が……消えている……? あの騒ぎは一体なんだったのか。


騒動の翌日――というか会見での発表後から、各所であらゆる指摘の声が上がりました。吉村知事も後日「予防薬でも治療薬でもない」「一部誤解がある」などと発言していたようです。

「コロナにある意味打ち勝てるんじゃないかとすら思っている」とか「疑われても構わない」ってキメ顔だったのに……手のひら返し。

おそらく翌日以降の専門家コメントが沈静化の材料になったのでしょう。会見内で伝えられていなかった、ポビドンヨードの注意点がピックアップされたことも、購買意欲にブレーキをかけたのかもしれません。

他店舗さんはどうなのだろう。自分の働く店と似たような状況なのか。

ともかく事態はあっけなく収束したもよう。

影響力のある人物の発言だけに、動かされてしまうのは仕方がないかと思います。反面、情報の精査はやっぱり大切なんだとも思う一件でした。

今後ポビドンヨード含有のうがい薬が入荷したら売れるのかもしれませんが……ひとまず落ち着いたといってもいい気がします。

確実に残った感情は「急に発表したら混乱しそうな情報を準備なく流さないでほしい」という従業員一同の懇願。

本当にメディアの影響力には参るばかりです。

頂戴したサポートは今後の創作活動の資金として使用させていただきます。 より楽しんでいただける文章や作品作りを目指しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。