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素晴らしきゲーム音楽の世界[21]エースコンバット3 エレクトロスフィア

今回は1999年にプレイステーションで発売された『エースコンバット3 エレクトロスフィア』のゲーム音楽についてお話します。

本作は民間軍事会社同士の戦いを描いたシューティングゲーム。シリーズの3作目です。戦闘機に近い視点から交戦し敵機を打ち落とす、臨場感あふれる戦闘が体験できる作品。

「electro(電気的な)sphere(粒子の集まる球体)」のタイトル通り、作中には近未来的な電脳空間が広がります。いつかこんな未来が来るんだな――そんな思いをはせながら、高校生の自分はプレイしていました。

物語はプレイヤーの行動によって分岐。敵の勧誘に乗ったり、特定の機体を撃墜するなどで所属会社が変わります。そこには人間関係も絡み合うので、ドラマとしても楽しめるシステムです。

ミッションの間で流れるアニメーションは当時の水準で見ると美麗で、頭一つ抜けていた気がします。フルボイスで一層物語にも没入できるため、何のために戦っているかが常に意識できるのも個人的に良きです。

残念ながらパッケージを手に入れる以外にプレイすることができません。いつかPS Storeで配信してほしいなと願っています。

YouTube-ACE COMBAT 3 electrosphere - MISSION 01 [Awakening] より

BGMは世界観に即した機械的な曲が多いように感じます。楽器の音ではなくパソコンで作ったような感じ。しかし無機質ではなく、空を飛ぶ感覚が含まれている印象を受けますね。

うまく表現できない……一回どこかでゲーム音楽について基礎知識を学んだほうがいいかも。

閑話休題。自分のお気に入りは『Montage』という曲。なんとも表現できない不思議な気持ちになるBGMです。個人的に感じたのは疑念・不信でしょうか。霧がかったイメージを与える旋律が心に残ります。

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ちなみにサウンドトラックにはゲームで使用できる特別ディスクが付属しています。これを使えば最終ボスの機体「ナイトレーベン」を操作できる! あの強敵が自分の手で動かせるなんて無双状態だー!

……なんて興奮しながら操縦してみると、なんだか操縦しにくい。クセが強いんです。高性能な機体を操るためには、パイロットにも相応の技術が要求されることを知りました。

強い武器を手に入れたけれど、使いこなせずやられる三流兵士。そんな気持ちになりました。あるあるですね……。

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エースコンバットのように体感型のシューティングゲームは、本当に操縦している気分になるのが楽しいですね。

機体を宙返りさせると、なぜか遠心力を感じて身体が後ろに引っ張られます。座っているのはパイロットシートではなく座椅子なんですけど。

格闘ゲームで操作キャラが攻撃を喰らったら「痛てっ」と言ってしまうのと一緒かも……いや実際に痛みを感じるわけじゃないから違うか。

いずれにせよ熱中しているからこその現象。ゲームを楽しんでいる証拠であり、大人になった今でも変わりません。これはゲームと十分に理解していても起こります。

もしかして理解していない?

……だったらそのままでいい。生涯勘違いしたまま遊び続けたいです。

頂戴したサポートは今後の創作活動の資金として使用させていただきます。 より楽しんでいただける文章や作品作りを目指しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。