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#12 年老いた父の話

dorobounecoさんの画像をお借りしました
ありがとうございます

こんにちは。今日もお越しいただきありがとうございます。

母は既に他界し、一人暮らしの父と、一人っ子のわたし。以前の記事で触れてるので、ご一読いただけたら幸いです↓

今日はそんなマイペースな父の話をしようと思います。

現在独居の父。
毎日、私の母である、父の亡き妻へのお線香やお供えは欠かせません。
食事量は減って、自分の食べたいものだけ食べる父。
朝昼はヘルパーさんが購入してくれる食料を食べますが、「お腹空いてない」と抜く事が多々あります。
栄養を夕食で補う目的で宅食を利用してますが、自分は食べずに母の祭壇にお供えしてるので、充分な栄養は摂れてないと思います。
「お供えしないと、お母さんに怒られちゃうから」が口癖で、亡くなった今でも、夕食を母に提供するのを忘れずにしています。
そんな時、「お母さんが夢に出てきて、お供えは要らないから、お父さんが食べなさいと言ってる」と伝えてもお供えして食材を腐らせる日々。
(勿論母は夢枕には出てこない)


現在父は要介護1で、在宅サービスを利用しており、2ヶ月に1回は通院に行きます。
基本的には、受診には私が付き添いますが、我が家には、不登校児が居る為、最近はずっと父に1人で行ってもらってました。

そんなある日、ショッピングセンターに出かけた父ですが、歩き回り過ぎた翌日に父の足の指が腫れました。

父は総合病院に通ってる為、かかりつけ医に相談序でに、私も久々に受診に付き添う事にしました。

そこで、診断されたのが、
「痛風」又は「蜂窩織炎」
(結局最後までどっちか診断つかなかった)
そこから、コンスタントに病院に通う序でに、受診に付き添う事にしました。

普通の靴を履くと、痛みが出るので、医師から勧められた靴は、クロックスタイプ。
階段を降りる際、ゴムが引っかかって転倒・転落しないか心配でしたが、大丈夫でした。
ただ、帰宅時等靴を脱ぐ際、後ろのベルトが踵に引っかかって、中々脱げないのです。
「大丈夫だよ」といつもの調子で言ってましたが、1人で脱ぐのは難しいかな…と感じました。
靴を脱ぐ時に屈んだり、しゃがむ動作が、油の切れたロボットの様にゆっくり過ぎて、困難なのです。

足の病院受診の付き添いのため、職場に頭を下げて、仕事を早退する事も何度かあったけど、発症して約1か月半、足の痛みは多少残ってますが、腫れは引いたので、足の指の通院は終わりました。


父と車で外出する時に、大事にしてるポイントがあります。
〈時間に余裕をもって行動する事〉と〈助手席に乗降車する際に必要なスペースを、余裕を持って空けること〉です。

我が家の車は低車高なので、スライドドアは勿論ついてません。
障害者手帳があるので、福祉用駐車場許可証を提示して、駐車場は福祉用を使わせていただき、福祉用駐車場がない時は、助手席側に余裕のある(又は助手席側に駐車スペースが無い)駐車スペースを使用してます。

父は、いつも助手席に乗りますが、乗る時はドアを全開にします。座る時に、お尻を座面に乗せようとするのと同時に、右足を車内に乗せて座ります。

ある日、乗車の際に右足が上がらずに、突然地面に座り込んでしまいました。
アッと気付いてズボンのベルトを持ち上げたので、尻もちは逃れられましたが、もう若くないし身体の自由が少しずつきかなくなってきてるのに、「お父さんは大丈夫だから」とよく口にします。

親なりに子には迷惑をかけたく無い、そんな気持ちは有り難いのですが、高齢者の過信ほど恐ろしいものはありません。

因みに、降車の際には、左を向いて、両足を地面につけた状態で立ち上がりますが、なかなか立ち上がれずに介助する時もあります。
「大丈夫」「待って」と言って、介助されるのを嫌がりますが、そんな時程、全然大丈夫ではないのですが。
時には右足を車内に残したまま立ちあがろうとするので、転倒しそうになる事もありました(勿論立ち上がる前に、両足をおろしてと声掛けしますが)。


足の通院が終了し、再び1人でフラッと外出するようになり、訪問看護師に「お父さんがおりません」と連絡がくるようになりました。
先日、宅食配達員から連絡があって、父が不在だと。警報が出た大雨の日に、外出していたらしい。
何で?と思いましたが、友人が遊びに来ているらしく、警報が出てたにも関わらず、外出してしまったようです。
(父からは何も聞いてませんが、ヘルパーさんから聞いた情報を組み合わせたら、理由が判明しました)

再び元気になったのはいいけど、仮に認知症が進んで徘徊し始めたら、厄介な事になりそうだな。
と今から心配してます。


自分以外の人はコントロール出来ない。
他人と過去は変えられない。
自分と未来は変えられる。
相手に寄り添い合わせるのみ。
毎回が修行です。
私もいつかは高齢者になりますが、多くの気づきを父からいただいてます。

身内だから忘れてしまいがちですが、感謝の気持ちを持って、その人らしい暮らしを支えることを忘れない様にしなければと思います。

ちょっと綺麗事を言い過ぎたと思うので補足します。今は身体介護はほぼ必要無いですが、親の介護ほど、忍耐力が必要だと思います。
今でも会う度に衝突しますよ…!


今日もお読みいただきありがとうございました。

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