見出し画像

『食品』×『3Dプリンター』

最近では3Dプリンターが安価で手に入るようになり、徐々に家庭に普及し始めてきました。
家庭内での3Dプリンターの役割は工作のために使われています。
しかし、3Dプリンターがあなたのおやつや食事を作ってくれるとしたらどうですか?
機械が料理をしてくれるなんて、未来感あってわくわくしませんか?

実際にそんな研究が近年活発に行われています。
文部科学省が2040年の生活では、当たり前のように3Dプリンターで料理が作られていると予想しています。

画像4

約20年後にはそんな未来が来るんでしょうか。
いえ、もっと早く来ます。
実際の3Dプリンター技術の進化は予想よりずっと早くなっています。
今回はそんな食品3Dプリンターのをご紹介します。


食品3Dプリンターの研究

食品3Dプリンターの研究は多くの国、多くの組織で行われています。

国内でいえば、魚のすり身を造形する研究や、お米をゲル状にすりつぶし造形する研究がされています。

3Dプリンターとしての構造上、現状の造形方法では、樹脂の様に熱を加えると溶ける材料か、ドロドロのゲル状の材料でのみ造形ができます。
また、粉末状の材料での造形も検討されているので、これから多くの食品材料が出てくるかも知れません。


既に実用化されている

「3Dプリンターで食品を造形するなんてまだ先でしょ?」
そんなことありません。
もう既に一部実用化がされています。
買おうと思えば、自宅に食品3Dプリンターを導入することもできます。

実用化されている食品3Dプリンターをご紹介します。


mycusini

画像1

ドイツのスタートアップ企業Print2Tasteは、約53,000円でチョコレートを造形できる3Dプリンターを販売しています。
チョコレートを熱で溶かして、ノズルから出して造形する方式は、一般的なFDM3Dプリンターと同じです。


画像2

mycusiniで造形されたチョコを見てみると、結構可愛くできています。
これなら、既存のスイーツに乗せるだけでも商品の差別化ができて面白そうです。


Procusini

画像3

同じくPrint2Tasteから約285,000円で販売されている食品3Dプリンターです。
Procusiniは、材料としてチョコレート、砂糖とアーモンドを練りあわせたマジパン、パスタ生地などを出力、造形できます。
パスタ生地には、調味油や出汁を足すことができ、味や触感をカスタマイズすることができます。


海外だけで食品3Dプリンターが開発されているのではありません。
国内でも食品3Dプリンターは開発が進んでいます。


Topology

バターケーキなどのスイーツを扱うナショナルデパートは、材料としてクリームやスポンジ生地など複数種類を射出、造形できる3Dプリンターを開発し、今年のバレンタイン商品の製造で一部を使用しています。


SUSHI SINGULARITY

2019年にあまりにも斬新なコンセプトアートで大きな話題になったOPEN MEALSは日本の伝統食「寿司」を3Dプリンターで造形する試みをしている。
「SUSHI SINGULARITY:寿司の特異点」は既存の寿司を再現するのではなく、3Dプリンター造形での新たな味、触感をデザインしようとしています。

画像5


食品3Dプリンターに興味のある、この記事を読んでいる方は、下の動画をぜひチェックしてください。
最後に紹介したSUSHI SINGULARITYのコンセプト動画なんですが、この後の話にも通ずる部分があります。


食品3Dプリンターが変える世界

食品3Dプリンターには、世界の食料事情を大きく変える力があります。
SDGsでも挙げられている「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」を現実的に達成するためには、食品3Dプリンターが必須だと私は考えています。

そんな食品3Dプリンターが変える世界をご紹介します。

最後には、この記事を見ている方に、ぜひともオススメしたいドラマがあるのでご紹介します。

ここから先は

1,671字 / 4画像

¥ 100

良かったら、サポートよろしくお願いします。 製作活動の励みになります! いただいたサポートはコンテンツ制作へ使わせて頂きます。