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『木材』×『3Dプリンター』

今回はFDM3Dプリンターで使える木材が混ざった樹脂材料についてまとめました。
木材混合樹脂フィラメントは無機質な印象のある一般的な樹脂材料と違い、温かみのある製品製作ができるので、とても人気のある材料です。
3Dプリンターで、木材から削り出し加工したような物を造形できるので、他の樹脂材料とは違った付加価値を付けることができます。


木材混合樹脂フィラメントって?

木材混合フィラメントは、PLA樹脂に木材の粉末が30%~40%混ざっている3Dプリンター材料です。
混ざっている木材には竹やマホガニーなど各社フィラメントメーカーによって独自性があります。
また、似たフィラメント材料に木材粉末の混ざっていないPLA樹脂のみで木目調を表現できるフィラメントもあります。

本物の木材粉末が入っているので、造形時には木を加熱した独特の匂いがします。

造形物の肌触りは少しざらざらしていて、ほんのりと木の香りがします。
温度調整によっては木目調を再現できるので、木材を削り出した様な物を作ることができます。

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フィラメント紹介

Pxmalion Wood

フィラメントメーカーPxmalionから販売されている木材混合フィラメントです。
木材粉末は40%配合され、造形温度は190-210℃とPLA樹脂と同様の造形設定で造形できます。
他の木材混合フィラメントよりも色が濃く、硬質な木材の様な風合いを出すことができます。


‎PRILINE 紫檀フィラメント

フィラメントメーカーPRILINEから販売されている木材混合フィラメントです。
紫檀(シタン)の木材粉末が40%配合され、200-210℃とPLA樹脂と同様の造形設定で造形できます。
紫檀独特の赤みのかかった色をしています。


Polymaker PolyWood

フィラメントメーカーPxmalionから販売されている木質調フィラメントです。
このフィラメントは、木材が含まれておらずPLA樹脂のみで木の質感を再現しています。
木目調は残念ながら再現できませんが、木を削りだしたようなザラザラとして質感を再現できます。


造形時の注意点

ノズルつまりに注意

木材混合フィラメントは、木材粉末が混ざっているので、造形ノズルのつまりが発生する可能性があります。

ノズルつまりを抑制するには、木材混合フィラメントを造形前によく乾燥させることや、0.6mm径の穴径が大きいノズルでの造形がオススメです。
また、長期間使うことで、ノズル内部へ木材粉末と共に樹脂が焦げ付くので、定期的なノズル清掃が必要となります。


造形姿勢に注意

木材混合フィラメントは木目調を再現できることが特徴のフィラメント材料ですが、その木目は造形ステージに対して水平に色の変化が現れます。

そのため、造形物の造形姿勢を斜めにすることで、本物の木材を削りだして製作したようにできます。


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