さとり
猛省。
「今まで誰かの為に生きてきたから
少しぐらい自分の為に我儘に生きよう。」
そう言って我儘に、自分の欲に
少しばかり正直にしばらく生きてきた。
最近、調子乗ってたから
そろそろ見つめ直してまたいつぞやのように
人に尽くして生きていこう。
そう考えていた時、
ふと
「今まで大して人の為に生きられていないではないか」
と胸の中から声が聞こえた。
恐ろしかった。
しょうもないプライドの為に反発したかったがそれはそれは腑に落ちた。
胸の真ん中がみるみるうちに冷たくなっていった。
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