竹を使用した菌ちゃん農法の実験!
菌ちゃん農法って?
菌ちゃん農法をご存知でしょうか?
長崎県佐世保市で【株式会社菌ちゃんふぁーむ】を営んでいらっしゃる吉田俊道さんが推奨している誰でも失敗無く有機栽培が出来る農法です。
草などを利用して高さ60㎝くらいの畝を作ってしまえば、5年くらいは畝を崩すことなく、化学肥料無しで連作で作物が収穫できるという、夢のような農法です。
「毎回畝作りをしなくていい」のは、作業の軽減この上ないです。
こんなラクして野菜作りが出来るのか、半信半疑なおハナシです!
実験農場が出来たきっかけ
一度、試してみたい、、、と、1年間思っていましたが、高さが60㎝もある畝を作る作業はトラクターではできません。圧倒的に手作業の部分が多いのです。病気持ちのアラカン夫婦には高いハードルでした。
そんな時、奇跡の出会いが突然現れました!同じ市内に菌ちゃん農法に興味を持っておられる若いご夫婦と知り合えたのです。
借りている畑で菌ちゃん農法を試してみたいんだけど、資材が無くて困っているというのです。
資材はあるけど作業力が無い私たち夫婦に対し、畑と労働力はあるけど資材が無い若いご夫婦。
タッグを組めば実験できるじゃないか‼
畝の作り方
このどでかい畝は見た目にもインパクトがあります。
マルチの中には工夫がいっぱい詰まっています。
①竹や木の枝などを並べる
ポイントは伐採してから時間がたった古ぼけた資材を利用すること!
②畝を高く高く作ります。
高さ45㎝以上必要です。
③畝のてっぺんに竹チップを載せます。
ポイントは粗いチップです。
④その上に土を載せます。
⑤ひと雨来るまでこのまま待ちます。
晴れの日続きで雨がなかなか降らなさそうな時には水をかけます。
⑥マルチをかけます。
その上に土をこまめに載せます。
目からうろこの理論
菌ちゃん農法の理論は初めに糸状菌を増殖させ、そののちにその他の多様な微生物を増殖させて土の力を高め、微生物のみで作物を作ろうというものみたいです。
1反当りの生物はおよそ2トンと言われていますが、そのうちモグラややミミズ、ネズミなどの土壌生物は5%に過ぎず、残りの95%は微生物でその内75%が糸状菌らしいんです。
つまり、いかに糸状菌を増殖させるかが土作りのポイントと言えそうです。
今回は畝のてっぺんに竹チップを乗せました。竹は糸状菌増殖に適した素材ですが、パウダー状のものは糸状菌の前に乳酸菌が増殖してしまうので不向きです。未発酵でなるべく粗目の、伐採して数か月経過している古びた竹が適しています。
増殖を待つ
畝が出来上がれば2~3か月このまま放置して糸状菌の増殖を待ちます。
その後、作付けするのです。
竹炭やEM菌を入れたり入れなかったりと、今回は8種類の畝を作りました。3か月後にはそれぞれに同じ種類の苗を植えて変化を観察する予定です。
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