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すぐ「ぶっちゃける」人たち

会議やミーティングをすると、発言の枕詞のように
「ぶっちゃけさぁ、XXXXX」
「正直、XXXXX」
と連発する人が多い。一部の関西人では
「正味な話、XXXXX」
と言ったりもする。僕もたまに使う。

この枕詞の意図は「言った内容は本心です」という発言の担保だけれど、
「私は信頼できる正直者だ」
という人格表現も兼ねていることが多い。
「俺は本心を隠さない正直者だよ。だから信用してくれ。」
交渉の場で、武器を持っていないことを示すために上着の内側をめくって見せるような姿勢は大切だろう。

で、会議で実際に「ぶっちゃけ 正直 正味な話」を連発する人を観察してみると、2種類いることがわかる。

・本当にぶっちゃけてる人
特に会議序盤でぶっちゃける人は、相手の姿勢や話の成り行きが見えないうちに急所を晒しているようなもので、勝負の場では「正直者」というより「間抜け」と見做されて相手にされなかったり。それに、相手に攻撃の意思が無いのに進んで急所を晒してこられるのは、不愉快にも感じる。
うかつな人。

・本当はぶっちゃけてない人
腹の中を見せてるフリをして油断を誘い、相手のほうからうかつに「ぶっちゃける」のを待っている。罠を張って待ち伏せするタイプで、賢く立ち回っているつもりが、バレると逆に相手は本音を話さなくなる。
信用できない人。

これはビジネスに限った話ではなく、町内会の役員ぎめや学園祭の準備など、あらゆる場面で見られることでしょう。
ロバのような間抜けと、狐のように狡い奴しかいない会議は人生の無駄遣い。
信用と敬意を持ち合って、実のある会議をするためにはどうすればいいか?
ぶっちゃけ、「ぶっちゃけ」を使わないことかもしれません。

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