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第3回 歯科治療を通して、長与の街の人々を健やかにしていきたい

1ヶ月ぶりにお目にかかります。「渡辺歯科医院」(長崎県 西彼杵郡 長与町)で受付を務めている出田(いでた)です。前回は、渡辺歯科医院(長崎県・長与)の治療について細かくご紹介していきました。当院が、検査やカウンセリングを丁寧に行う理由が、おわかりいただけたのではないでしょうか。

第3回となる今回は、老舗歯科クリニックの二代目としての展望や、長崎県 長与町への想いなどを渡邉院長に語っていただきました。故郷に戻って以来、歯科医師として新たな気持ちが芽生えているんだとか。「治療を通して、患者さんの人生に関わっていく」。そんな渡邉院長の覚悟が垣間見えたインタビューとなりました。

父から引き継いだ患者さんのケアに、3年間の月日を費やした

ーー それでは渡邉院長、今回もよろしくお願いします。院長就任から3年目を迎え、今、新たにチャレンジしたいことはありますか?

新しい患者さんにもっと「渡辺歯科医院」の存在を知っていただきたいですね。現時点では、ほとんどの患者さんが以前から当院をご利用いただいている方々です。というのも、ようやく父から引き継いだ患者さんの治療がひと段落ついたところなんですよ。

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治療に関しては私一人で行っていることもあって、院長に就任してからの3年間は、正直、長らく通われている患者さんの治療で手一杯でした。2021年に入り、ようやくほとんどの患者さんの治療を完了することができました。

ーー 時間がかかるものなんですね。

歯は一生モノですから。今ある歯を無駄に壊さないために、時間をかけて最適な状態に整えていく。時間を費やすに値するということを、きっと患者さんが一番感じてくださっていると思います。

治療内容としては、歯に少し不調が現れはじめた40代〜50代の方々には、今後の長い人生の中でも歯を安定した状態に保っていただくために、インプラントを始めとするかみ合わせの治療をしていきました。

また、噛むことが難しくなってきた70代〜80代の方々には、一から最適なかみ合わせを取り戻すための治療や、入れ歯などで噛む機能をサポートする治療をしています。

年齢ごとに治療の方向性が大きく二つに分かれていますが、どちらも、しっかりとかみ合わせを作るためのものです。治療を終えた患者さんの笑顔を見ると、心からうれしい気持ちになりますね。

ーー 昔から当院を知る患者さんに「息子先生にお願いして良かった」と感じていただけるのは、嬉しいことですね。

私自身もほっとしています(笑)。それに、ようやく新しい患者さんの治療に取り組む余力ができましたから。お子さんや若い世代の方にも、ぜひ来ていただきたいですね。

ーー 健康な歯を維持するために、治療のスタートは早いほど良いですからね。若い世代の方にこそおすすめしたいですね!新規の患者さんも増えているんでしたっけ?

正直なところ、そこまで増えてはいないんです。おそらく「長与にある昔ながらの歯医者さん」という印象が強いのかもしれません。

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このnoteを通じて少しでも当院のことを知っていただけたら、うれしいですね。私、子ども大好きなので、いつでも大歓迎ですよ。

ーー お子さま連れの親御さん、お待ちしてます!院内の雰囲気も昔に比べてだいぶ変わりましたよね。

じっくりと時間をかけて、内装を中心に院内の改装も進めていきました。明るい雰囲気にすることで、「歯医者=怖い」というイメージを払拭したかったんです。また、設備面に関してもアップデートしているんです。最近ついに、新しいレントゲンとCTを導入したんですよ。日進月歩で進化する歯科技術に合わせて、当院の設備も万全にしております。

ーー 院長は最先端の治療の勉強も怠りませんから、渡辺歯科に来院すれば、最先端の治療が受けられるということになりますよね?

はい。そこを目指しています。患者さんにとって最適な環境を整えることも私の大切な責務だと感じています。

ーー 設備を充実させたりするのには、何か理由があるのでしょうか?たとえば長与町以外にも、遠方から訪れる患者さんを増やしたいですとか。

もちろん長与町以外の地域の患者様もいつでもいらっしゃってほしいです。でも実際、いま当院にいらっしゃる患者さんのほとんどが、長与町にお住まいの方々です。

長与町という街は長崎市のベットタウンなので、外から人が来るというより、仕事や学校のために出かけた人が、帰ってくる街なんですよね。また駅から歩いてすぐなので、帰宅途中でも立ち寄りやすい場所だと思います。

子どもからお年寄りまで。治療を通して、地域と深く関わっていく

ーー 地域に根ざした歯科医院として、渡邉院長が大切にされていることはありますか?

一度でも治療を担当した患者さんの治療は、責任をもってやり遂げる覚悟でいます。父から引き継いだ患者さんのなかには、お年を召して通院が難しくなってきた方もいらっしゃるんです。そこで最近、訪問診療を始めました。患者さんのご自宅にお邪魔して、入れ歯の洗浄や修理、歯のクリーニングなどを行っています。

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ーー 自宅で歯のメンテナンスを受けられるのは、うれしいですね。でも、普段は院内で一般診療がありますよね。一体いつ訪問治療をされているんですか?

週に1〜2回、昼休みなどを利用して出かけているんですよ。試験的に始めた訪問治療だったのですが、患者さんだけではなくご家族もとても喜んでくれるので、継続してやっていきたいですね。

ーー 普段は患者さんを待っている立場ですが、こちらが訪ねていくことで長与町のみなさまとの関わりが広がっていくのは、新鮮ですね。

そうなんです。行く先々で「来てくれて、ありがとうね!」と言っていただけて。私からしてみればそこまで難しい治療をしているわけではないのですが、帰りには家族の方から「これ、気持ちだから!」と、ジュースやお菓子をたくさん持たせてくださるんですよ(笑)。

ーー あたたかいですね。そういえば、先日も患者さんが大きなダンボール箱を持ってきてくださいましたよね。

そうなんですよ。治療の予定はないのに、「いつも世話になっているから、うちで採れたミカン食べなよ」ってふらっと訪れてくださる方も多くて(笑)。長与はミカン栽培が盛んなので、患者さんにもミカン農園の方が結構いらっしゃるんですよね。

ーー先生、普段からジュースやパンなども差し入れでいただいていますよね。

ほんとに、もらってばっかりなんですよ(笑)。ありがたいです。長与町のみなさんはあたたかくて面倒見の良い方ばかりで……。私が院長になったころから「治療を通した地域貢献を!」などと考えていたのですが、むしろ、長与のみなさんに、私が「歯科医」として育ててもらっているなあと、最近はつくずく感じるんですよね。

ーー そうだ先生!地域のエピソードといえば、小学校の話もぜひお願いします。

そうでしたね。今年(2021年)から学校歯科医としての活動を始めました。私の母校でもある長与小学校で、定期健診や歯磨き指導を担当しています。

ーー 歯科医として母校に戻るなんて、素敵ですね。昔に比べて今は虫歯が減っているという話を聞いたことがあるのですが、先生から見て小学生の口内環境はいかがですか?

昔よりは良くなってきていると思うのですが、気になるところは多々ありますね。

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私の得意分野はかみ合わせ治療なので、虫歯の有無だけでなく、子どもの骨格や歯の状態を見て、アドバイスをしていきたいですね。校長先生に診察結果を報告し、長期的な健康維持のために何が必要か、今後の方針を話し合っているところです。

ーー やはり院長は、一貫して“治療を通して患者さんの人生をサポートする”という考えをお持ちなんですね。

私の治療スタイルでは、どうしても深いところまで診て、関わっていく必要があります。

それを突き詰めていくと、暮らしや人生のサポート、というところに行き着くのかもしれません。長与町はお年寄りが多い地域ですから、特に、訪問治療の需要は今後もっと広がっていくと思います。

ーー 先代の医院長に続き、これからも渡辺歯科医院が長与町の健康を守っていくんですね。

いつの間にか、僕にとってこの町は、なくてはならないものになっています。ただ一方で、「歯科医師」としては地域密着だけではんいけません。これまで通り、最新の知識や治療に効果的な技術を身につけるためなら、どこへでも飛んでいきますよ(笑)。“学び”を持ち帰り、長与に還元していくこと。

これが私なりに築き上げた、歯科医師としてのスタイルです。これからも微力ではありますが、自分の力を長与のみなさんの健康のために、役立てていきたいですね。

【後記】

今回の渡辺歯科医院のnoteは、地域のみなさまとの関わりを中心にお届けしました。最近よく「地域創世」「まちづくり」という言葉を耳にする機会がありますが、渡邊院長の考える歯科医師としての在り方は、もしかしたら「まちづくり」の一つなのかもしれません。

渡辺歯科医院は、長与のみなさまの健康と、この街の未来のために、今日も真剣に歯のことを考えています。少しでも興味を持った方は、ぜひいらしてくださいね。顔を見せてくださるだけでも、構いませんから。

それでは来月の更新をお楽しみに!またお会いしましょう。


◎ 長崎県 西彼杵郡 長与町にある“街の歯医者さん” 渡辺歯科院のHPはこちら。歯のこと、健康のこと、お気軽にご相談ください!

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