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2020/09/26(土)

一輪の花を飾る。たったその一挙で、ダイニングやキッチンに天然の彩りが添えられる。お相手様は何しろ生き物であるから、ほんの僅かであっても、身体的にどこかで呼応しながら、同じ空間を共有している、との感思(かんし)を覚えるのである。たった一輪であっても、確固たる、その存在から、神の愛が感じられる。こちらがどのような情動のなかにあろうと、あちらは無条件に「ふふふ」と笑いかけてくれる気さえする。その深遠さといったら、筆舌に尽くし難い。今ビンに差しているのは、リンドウ(青紫),コスモス(薄紫),ミントである。実に可愛らしい。テーブルの上に飾ってあるリンドウは、食事の度に目が合って、私は少し照れ臭いくらいである。

人命とは、永遠に失われることのない、正に珠玉である。そう想う根拠は、我々の持つ感情やイズム、メッセージにある。それらは人によってさまざまな形式を有し、強弱も至って区々(まちまち)である。例えば、私の敬愛するジョン・レノンは, 1980年に銃殺された;したがって、この社会に彼の肉体は今や存在せぬが、彼の魂は音楽、とりわけそこに埋め込まれたメッセージという形を取って、今なお生きつづけている。つまり、肉体を保ち得る内に、意識化された感情などに何らかの形式を与えることで、我々は半永久の命を獲得することができるのだ。ジョン・レノンは、間違いなく私の内にも(断片となって)生きている。彼を敬愛する、世界中の多くの人の内でもまた、同様に息衝いている。さらに、個人的には、マハトマ・ガンディーやキング牧師も然り。私が日記を公に付け始めたのも、それが理由の一つである。いつかはインターネットが壊滅されるかも知れないし,「note」のサービスが停止されるかも知れないし、私の執筆した記事が削除されるかも知れない。それでも, "生きたい"という、いわば明快な衝動のために、明日以降もきっと、私は日記を付けつづけるだろう。

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