Vol.35 教えるとは?

 教育である以上、「教えない」ということはない。「教える」内容がちがうだけである。私は、情報も提供する。しかし、情報を次々に提供して、子どもに、教師の筋書きのように答えさせればよいという立場はとらない。あくまで、〈この子〉の学習の体制を構築させることを中核とし、それとのかかわりにおいて、教材や情報を提示してやるのである。教育は、〈この子〉が、学習者として学習しない限り成立することはない。〈この子〉の学習法の開拓によってのみ、その真価が獲得できる。

長岡文雄(1983),〈この子〉の拓く学習法 P17•18

 Vol.32で引用した内容とつながりそうです。

構成主義が学校教育に与える示唆は,「教えなくても学べる」ということではなく,「教えたからといってそのまま受容されるとは限らない」ということです。したがって「よりよく教えるための手立てが必要である」ということだと考えたほうがよいわけです。

市川伸一(2004),「科学知は授業実践とどう関わるか」

 この構成主義の考え方、もっとじっくり考えていきたいです。まだ、自分とつなげながら理解することができていません。

 このあたりが自分の中ではっきりしてくると、またできることが増え、見えるものもありそうです。頑張ります。

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