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Vol.168 『コレクティブ・エフィカシー』②

 今日は、この本の読書会をしました。読書会をするときにも「コレクティブ・エフィカシー」が大切になってきますね。大人の学び、学ぶ時だけではなく、人として大切にしたいスキルです。

 この本には、「私スキル」と「私たちスキル」が整理されています。だからこそ、

  • これは意識して取り組んでいたな

  • これは全く考えていなかったな

と、「やっている」「やっていない」「意識している」「意識していない」を整理するきっかけになりました。

 ただ、大きくこの本の内容を捉えた時には、今の自分が大切にしている「聴き合う」というところで起きていることを整理し、まとめてくださっている本だなと思っています。なので、今の自分が読んだ時にとてもおもしろかったです。

 今回、読書会を通して、一人で読んでいたときとはまた違った読みができました。

 前提として、どんなにコレクティブ・エフィカシーのことを詳しく知ったとしても「見取り」がうまくできていなければうまくいかないだろうなと思いました。

「見取る」…今の現在地を捉え、その現在地から来し方行く末を想像すること。現在地を捉えるだけではない。

 このような見取りが行われていなければ、今のその子の姿を見ただけで

  • 足りていないスキルは◯◯。だから今すぐに意識できるように声をかけよう

  • 全然、できていない。これまで何していたんだ。

と、誤った働きかけや捉えをしてしまいます。

 見取るときにもコレクティブ・エフィカシーを意識して見取ること、これまでとこれからも意識しながら見取ること、その上で今必要な働きかけを考えることが大切なんだと読書会を通して思いました。

 さらには、そうした見取りの上での働きかけについてもあれこれ考えることができて、

  • 一斉

  • グループ

  • 自立的

  • 相互依存的

こういった言葉を使いながら働きかけについても考えていました。

もちろん働きかけをするのは教師だけではないと思っています。ただ、教師としての働きかけも大切です。グループという形態だけでなく一斉も大切だと思っています。そこには自立して学ぶこと、その上での相互依存的な関係がある、というようにも思っています。

 「人は人から感化される」昨日、あるセミナーで堀田先生がおっしゃっていた言葉です。人と人が関わり合うことで「良いショックや衝撃を受けることができる」のではないかと思いました。

 だからこそ、グループの充実も図りながら、一斉という場、一斉のよさが発揮される場も大切にし、子どもたちがよりよく学ぶを目指していきたいと思っています。

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