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Vol.166 『コレクティブ・エフィカシー』

2月に入ってからずっとこの本を読んでいました。前に

『フィードバック』の本も読みました。

 今回の『コレクティブ・エフィカシー』の本も『フィードバック』の本も自分の中で曖昧にしている教師の働きかけを言語化し可視化されているところがおもしろいです。

 『フィードバック』の本を読んだ時に感じたことは、「普段やっていることだけど、これだけ意識しながらできていたかな?」と立ち止まるきっかけをいただきました。あと、自分にはなかった選択肢が示されていて、「他にもたくさん教師としての働きかけが考えられそうだ」と働きかけの可能性を感じました。

 『コレクティブ・エフィカシー』の本では、ずっと大切にしている「聴き合うこと」について考え直すきっかけをいただきました。毎年、じわじわ「聴き合う」というところへ向かうために働きかけたり、一緒に考えたり、いろいろなことをしています。その「いろいろなこと」と曖昧にしているところへもっと意識的に取り組む要素が詰まっていました。

 もちろん、この本の通りにやれば「聴き合う」というところへ最短で向かえるというわけではないと思います。結局、目の前にいる子どもたちと一緒につくる過程で適切な方法を考えることが大切ですし。ですが、意識しながらできていること、意識せずに無意識的にやってしまっていることをちゃんとわかってやっていく必要があると感じました。

 あと、この1年間の自分の働きかけをふりかえるきっかけにもなりました。うまくいったことと課題が見えてきた感じがありました。

  • なんとなくうまくいっているのは、年度のはじめに共通言語をつくる過程を大事にしたからじゃないかな

  • 学級全体で「聴き合う」ことのふりかえりはしていても、グループ内でのふりかえる機会をちゃんとつくってこなかったな

  • もっと「聴き合って良かった」という気持ちの高まりも大切にしていきたいな

と思いながら読んでいました。

 まだまだ、考えていたことはありますが、またもう少し丁寧に読み返しながら考えてみます。


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