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漢文の海で釣りをして

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古今の漢籍が泳ぐ歴史の海に釣り糸を垂らし、釣れた漢文を我流な解釈で書き連ねたものです
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#淮南子

漢文の海で釣りをして【第3回】わずかな変化をとらえられるか

漢文の海で釣りをして【第3回】わずかな変化をとらえられるか

「一葉の落つるを見て、歳のまさに暮れなんとするを知る」

≪訳≫桐の葉っぱが一枚落葉するのを見て季節が変わりゆくことを知る
≪出典≫『淮南子』説山篇

『淮南子(えなんじ)』は前漢の時代に淮南(わいなん)の王がお抱えの学者集団に編纂させた本です。日本でも有名な「塞翁が馬」という故事成語はこの本が出典。

さてさて。
アレンジされた「一葉落ちて天下の秋を知る」という句の方が膾炙していますが、オリジナ

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