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2021/6/14 ドルインデックスに注目!

Ken:前日、メインイベントを通過し、米長期金利低下が鮮明になりドル円は安く始まったものの、実需のドル買いが下値をサポートし109.40近辺での小動き。ユーロはドル買いとユーロ円の買いに挟まれ1.2180台での膠着。欧州時間、ポジション調整と思われるクロス円の売りが優勢に、ユーロ円133円割れ、豪円は84円ミドル割れ、この動きがユーロを1.2150割れ、豪ドル0.77前半に。NY時間に入ると米長期金利が上昇、クロス円の売りに上値を抑えられていたドル円は漸く上昇し始める。ミシガン消費者態度指数が予想を上回ると、ドル買いは加速、ドル円109.85lvlの高値をヒット、ユーロは下げを加速し1.2093lvl、豪ドルは0.7690lvlの安値を付ける。NY午後に再度クロス円の売りが活発になりユーロ円は132.65lvl、豪円84.40lvlの安値を付け、ドル円は109.65lvlまで上値を切り下げ終了。株価は、早期テーパリング協議懸念が後退し買いが先行、ダウは利確の売りが優勢になり一時マイナス圏に突入しましたが、引けにかけて堅調さを維持し3指数ともプラスで終了。長期金利は週末前にポジション調整の債券売りが優勢になり、若干上昇。原油は景気回復からのエネルギー需要拡大期待から続伸、一時71.20ドル近辺に。
ポジションは、ユーロショートを一部1.2105lvlで利確しましたが、コアはキープ。ドル円109.45lvlでロング、109.80lvlで利確。
週末のニュース
・G7サミット:途上国や新興国のインフラ構築を支援で合意。対中国姿勢を幅広い分野で示し、台湾情勢を初めて首脳宣言に盛り込んだ。
・英政府は4週間のロックダウンの延長を承認へとの一部報道。
・仮想通貨が買い戻される。イーロンマスク氏のクリーンエネルギーを使ったマイニングが合理的と確認できればビットコイン取引を再開とのコメントがきっかけ。

BOSS:金利は安値圏~株価堅調ながらもクロス円重く、全般的にはドル買いな金曜日。やはり、為替・金利・株価の相関性は低目な展開となりました。
週末のG7では中国を念頭にした議題も多く話合われた模様ですが、発表されたコメントには、早朝マーケットでは特段目立った反応は無いようです。
ポジション:ドル円: レンジ内の動きですが、ショートには部の悪い展開…109.45/55で軽く売りましたが、時間足雲を抜け、思いの外買いが強かったので早々にカット。SQで越週。

Ken:さて今週は、5月米PPI・小売売上高、FOMC、5月豪雇用統計、5月ユーロ圏HICP改定値、BOJ金融政策に注目です。
・先週は米CPIは予想を上回る結果、ただこの上昇は一時的だとの認識から超低金利政策継続期待を背景に長期金利は低下し10年金利は一時1.42%近辺まで。為替はこの金利低下の動きにフォローすることなくドル買いが優勢に終了。金利との相関性が崩れてきてること、ドルインデックスがアップトレンドに反転してきたことが鮮明に。今週はイベント盛り沢山ですが、このドル買いトレンド継続と想定してます。
・FOMCでは、テーパリング協議はなしとの期待が高まっていますが、米経済は回復過程は鮮明、遅かれ早かれテーパリングは行われるとすると、この話題のインパクトは限定的ではないかと推測。リスクは今回テーパリング協議を行われ株価が下落すること、ドルロングは対円より対ユーロ・対豪の方が良いのではと思います。また今回はドットチャートも公開されるので、利上げ時期には注目、因みに前回は2023年末までゼロ金利維持。
・BOJに関しては、据え置きでサプライズなし。デフレでGDPが2期連続でマイナスになりそうな環境下では、他国との経済回復スピードの遅れが鮮明なのは変わらず。円ネガティブシナリオ。
・ユーロは、ECBでは金融緩和の長期化・PEPPを高いペースで維持することを決定し、ユーロの上値を抑えた。ドルインデックスが上昇している中、構成比率が57%を占めるゆーろの下落トレンドは継続と想定。またEUは北アイルランドを巡り、対英国とギクシャクしており、ユーロ圏財務相会合での北アイルランド議定書の協議には要注意。
・5月豪雇用統計の結果次第では次回RBA理事会での債券購入延長に影響があるので要注意。特に常勤の新規雇用者数に。

戦略:ユーロショート(1.2270)
・ドル円はドル買いトレンドの中、日足で陽線を出したものの、依然基準線109.34と転換線109.76の中でのトレードで膠着感は継続。110円にはオプション観測もあり上値を抑える要因になりそう。一方時間足の雲、21時間線のある109円ミドルが短期でサポートされると想定し、押し目買いスタンス継続。
・ユーロは高値を切り下げて長い陰線を形成、更に4月からのサポートラインをクリアにブレイクと、下値モメンタムを拡大しております。日足基準線1.2159、転換線1.2159、21日線1.2184はレジスタンスに、下値は1.1702-1.2266の上昇の38.2%戻し1.2050 、半値戻し1.1985がターゲットに。短期でも時間足基準線、21時間線のある1.2140-50が売りゾーンに。
・豪ドルも横横レンジの中ではありますが、日足の雲0.7710-60が上値を重くし、時間足でも0.7725-30がレジストに売り指値検討。下値直近安値0.7650lvlをブレイクできるのかが注目。
・NZドルの方が豪ドルよりも綺麗な下落チャート。日足雲0.7160-80、転換線0.7193、基準線0.7215、21日線0.7210レジスタンスに。時間足転換線-基準線のエリア0.7135-65で売り指値で0.7220越えにsl。

BOSS:FOMCにBOJ、その他重要指標の発表もあり盛り沢山ですね。
株価が上がるとクロス円上昇にはそもそも合点がいかなかったので良いのですが、金利と為替の相関が崩れている点が面白いと思います。
金利の人に聞くと、「テーパリング織り込み(金利上昇)ポジションが切らされる展開」との事。ドル買いポジションも形成され、今回一部アンワインドを余儀なくされたが、相対的に緩和縮小のタイミングが一番遅そうな「対円」が主流であったため、結果としてクロス円が重い展開となっているのかなと考えてます。
正直、中長期viewが構築出来ず…例えば、「1か月、3か月、半年後のドル円レベルは?」と問われても現状より円高なのか~円安なのかも判断出来ません。
こう言う時はたまにあるのですが、無理にトレードせず、短期に集中!!
戦略:ドル円:とは言え…109.30/80レンジで膠着中…少しロングが減ってショートになりつつある気配の中、ワクチン代金支払いは確実に出てると思われるので迂闊に現在の109.70を売る気にもなれず…月曜恒例の様子見。気持ちとしては時間足雲等をサポートと考え109.50/60は買いたいと思います。

Ken:了解です。では本日も頑張ります♪

BOSS:(^^)v


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