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2021/7/19 リスクオフのクロス円売り!

Ken:4-6月期NZCPIは予想を上回る結果になり、NZドルが0.7030lvlまで上昇、ただダウ先物が軟調・日経が安くオープンしたことで、リスクオフのドル買いがNZドル戻り売り圧力を強くさせ再び0.7000割れに上値を切り下げる。豪州系金融機関がRBNZの今年3回の利上げ予想を出したことで、再びNZドル買いが優勢になり日中高値近辺に。ドル円は109.80lvlでオープン後は実需のドル買いに加え、日経が堅調で28000円を復活したことで110.05lvlまで上昇。BOJ金融政策は据え置き、展望レポートでは2021年度GDPを下方修正、物価見通しを引上げと強弱まちまちでほぼ無風。欧州時間、時間外の米10年金利が上昇しドル買いが先行、ドル円は前の日の高値をブレイクし110.20lvlまで上昇。ユーロはこのドル買いに1.1800割れ。6月ユーロ圏HICP改定値はアンチェンジ。NY時間、良好な6月米小売売上高の発表後ドル円は110.34lvlの高値、ユーロは1.1790lvlの安値をヒット。その後7月ミシガン消費者態度指数が予想比弱く、米株安・長期金利低下に流れが変わると、ドルは上値を切り下げドル円は110.05lvlに、ユーロはリスクオフのドル買いとユーロポンドでのユーロ買いに挟まれ1.1800近辺で膠着。ポンドは全面安、ワクチン接種が進んでいる英国で変異株感染者数が急増してることが原因、一時1.3760lvl、151.45lvlの安値をヒット。株価はグローバルでの変異株感染者が急増してることで景気先行き不透明感が拡大し、3指数とも大幅下落。原油はリスクオフの売りと在庫取り崩し拡大からの買いに挟まれ膠着。
ポジションはドル円ショートを110.25で売り増し、NZドルロングキープ、ヘッジの少額の豪ドルショートは0.7425lvl利確としました。

週末のニュース
・OPECプラスは8月から減産縮小で合意、協調減産の枠組みを2022年末まで続ける事で一致。

BOSS:ドル円は実需の買い(多分、ワクチン代金を含む)からの~米10年金利上昇~予想外に強い米小売り指標結果に短期ショートが切らされる展開となりました。昨日申し上げた通り、前日の109.70/75の固さが気に入らず、熱くなれない中、この日も朝から同レベルを攻めるも失敗を見て更にやる気less。米金利上昇もあり、4時間雲下手前@110.05で極小ショート。その後の上げは傍観…日足基準&転換で止まってくれるのを祈るばかりでした。
Gbp$: 上抜けを恐れてましたが、コロナ規制全面解除→感染者数爆上げで頭の重い展開。極小のまま売り戻しが出来ておらず後悔中…

Ken:さて今週は、RBA理事会議事要旨、6月米住宅着工件数、6月豪小売売上高、ECB理事会、7月ユーロ圏・英・米PMI速報値に注目、また東京オリンピックが開催され東京は木曜日から連休。
先週は米CPIが大幅上昇で10年金利が1.4%台まで上昇するも、パウエルFRB議長の議会証言が引き続きハト派という事もあり、1.3%割れに低下で結局は行って来い、“でも長期金利は上がらん状態“。なのに株価は3指数とも下落、原油も下落、リスクオフってことですね。FXもしっかりそのリスクオフ地合いをフォローし、基本クロス円が下落。
今週はと言うと、コロナ変異株感染拡大懸念、米中関係悪化、テーパリング懸念等からリスクオフの動き(株売り債券買いクロス円売り)は継続と思ってます。
・米国:インフレ高騰で早期テーパリング開始観測が消滅しない状況下、企業決算は概ね良好ながら株価はSell the Factで待機資金が潤沢と言われながらも上昇しない状況。グローバルのコロナ再拡大懸念もあり、例え住宅関連指標、PMIが良い数字でも、マーケットはネガティブシンキング(テーパリング懸念拡大)になるのでは。特にイエレン米財務長官、パウエルFRB議長ともに、住宅価格の上昇には懸念を示してますから、住宅指標には要注意。基本株価下落目線。
・ユーロ圏は株価の下落が米国より強くリスクオフの震源地のように思えます。またECBによるインフレ目標の変更もあり金融緩和政策の長期化が鮮明に、今週の理事会での新しいフォワードガイダンスには注目。ユーロは下目線。
・NZはRBNZによるテーパリング、今年の3回の利上げ予想とNZ買い材料がありながら、リスクオフのドル買いに上値を抑えられてる状態。特に株価に加えコモディティ価格(原油・金属)の下落が豪ドル・カナダドルのネガティブ要因になったことが、相関性の高いNZドルにはマイナスに。NZドルは上値目線ではありますが、リスクオフ地合いでは再度ヘッジのポジションを立てなければと思ってます。豪かユーロかポンドか…
戦略:ドル円ショート(111.05) NZドルロング(0.6897)
・ドル円はリスクオフのドル買い・円買いに挟まれ膠着感が強いと予想されますが、週足MACDが高い位置でのデッドクロス、200週線108.90lvlへの下押しの可能性あり。日足では転換線110.17、基準線110.60、21日線110.54がレジスタンスは変わらず。日足の雲109.55-11がサポート。短期で4時間足の雲110.15-60が上値を抑えるか、時間足の雲109.90-110.20のレンジになるか、株価・米長期金利次第と考えますが、中期下目線は継続。
・ユーロは、週足で5・25の高値1.2266から毎週高値を切り下げダウントレンド継続。日足ではその下落トレンドの中21日線がレジスタンスとして機能。日足転換線のlevel1.1826から売り指値、200日線、雲下限のある1.2005にslを置く予定。下値は3月安値1.1700lvl、昨年11月安値1.1600がターゲット。
・NZドルは、日足で0.6900-0.7100のボックスレンジ継続。ただMACDはゴールデンクロス中で、7.13の安値0.6917以降は安値を毎日切り上げて、底堅さをアピール。上値基準線0.7038、200日線0.7077、直近高値0.7105がレジスタンスは変わらず。短期で三角持ち合い(現状0.6990-0.7027)を形成し、そろそろどちらかにブレイクしそうに見えます。

BOSS:基本的なイメージはリスクオフ優位かと思います。
ワクチン普及~集団免疫獲得との発想からコロナ規制緩和を推し進めて来た英米での感染者数が大幅増加…
過去一年の株式市場を振り返ると、「コロナ感染者増加→リスクオフを想定してショートが増える→政府援助&中銀金融緩和→金余り=リスクオン」となり、例えば米国株式3指数では史上最高値に到達。
今回は!!?
政府による支援は既に終わっているか、終わろうとしている。
中央銀行による緩和政策は継続中なるも、テーパリング時期が話題の中心となる国もチラホラ。
市場参加者のポジションは、債券やcash比率が若干増えてる所もあるが、特に株式ショートは少ない。
ワクチン普及にも関わらず、デルタ株が蔓延し、また欧米での「ロックダウン」が聞かれ、経済が停滞する様な展開は全く望んではいません。しかし、特に株式市場に注目すると~ショートが少なく、新規政府支援が見込めず、テーパリングが話題の中心となれば、新たに買いたい人より、売りたい人の方が多いと考えるのが妥当かと思います。
戦略:ドル円: オリンピックが始まります。無観客でもなんとか選手には盛り上がって、楽しんで貰いたいです。
ただ、ゆるゆるバブル方式とかで、感染予防するみたいですが、これも成功を祈るのみ… リスクとしては日経の下げ方向かなと思います。ドル円はKen指摘の通り、売り買い交錯となりそうです。ただ、下落にbet!!
過去の経験から、円が売られる地合いはリスクオンで世の中パラダイスか、日米金利差拡大局面が殆どで、「日本売り=円売り」って動きはあまり記憶にございません。日足基準&転換がデッドクロス@110.50lev。とりあえずのtargetは今年1月末以来の日足雲下抜け@109.15。
Gbp$: もし、コロナ再燃となると筆頭はこの通貨となりそうです。既報の1.3700ネックラインを抜ければ夢は広がります。但し、振れ幅の大きい通貨なのでエントリーと回転が大切だと思ってます。先週は1.3880/00売り1.3820/50買い戻しがワークしました。今日はとりあえず8時間雲下絡みの1.3800/30を売りゾーン指定したいと思います。
新規コロナ情報、特に重症者の増加等、再度規制につながる報道には要注目!!
Eur$: こちらも売りたい! ただ、米国のテーパリングが遅れれば、そもそも緩和継続派の欧にとっては買い材料となる可能性あり。明らかなリスクオフ地合いで欧円の形でショートを検討。

Ken:了解です。
今週も、株下落がメインドライバーになる様な気がしてなりません。
では今週も頑張ります♪

BOSS:頑張ろう!


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