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2021/6/7 ドルは↑・↓どっち?


Ken:前日のナスダックの下落を嫌気し日経が軟調に推移し、ドル円・クロス円の売りが先行。特に材料がない中ドル円は110.20台で膠着、ユーロは、ユーロ円が前日の安値をブレイクし売り圧力が強い中、緩やかに上値を切り下げる展開。欧州時間、5月英建設業PMIは予想対比良く、4月ユーロ圏小売売上高は悪くと膠着感が継続、米雇用統計待ち。NY時間、その注目の米雇用統計:失業率・平均時給は改善が見られたものの、非農業部門雇用者数が予想を下回ったとことにマーケットは反応し長期金利低下、ドル売りが加速、ドル円は109.37lvl、ユーロは1.2185lvl、10年金利1.55%に。発表後にバイデン大統領が米国の雇用の改善を強くアピールしましたが、特にインパクトはなし。株価は、雇用統計の結果を受け米国の早期テーパリング観測の後退により、ナスダックを中心に大きく買い越され、3指数ともプラスで終了。
ポジションは、ユーロ円がサポートをブレイクし調整局面に入ることを想定し、ドル円を110.25lvlでSQ。ユーロショートキープで米雇用統計に。発表後はドル円を109.55でロング、ユーロを1.2170lvlでショート積み増しとしました。
週末のニュース
・G7財務相会合:最低法人税率15%以上で合意。
・仮想通貨が一時下落、中国ウェイボが一部仮想通貨関連アカウントを停止させたのが要因。

BOSS:米国雇用統計は、またもやADPとの相関性が裏切られました。平均時給の予想比大幅上昇、労働参加率の低下から、需給のミスマッチとの見解ですが、金利は低下…ドルは売られました。
ポジションは指標結果を見てなんとか109.70levでcloseできました。SQで越週です。

Ken:さて今週は、1-3月期日本GDP改定値、1-3月期ユーロ圏GDP確定値、5月中国CPI、PPI、ECB理事会、5月米CPI、4月英GDPに注目です。
・先週金曜日の米雇用統計の結果に関しては、注目していた賃金も上昇し、そこまでドルが売られる内容ではないと判断(マーケットの期待度が高かったことが影響)。よって今週の米CPIへの関心が集まります。予想3.4%と高めではありますが、強さ確認となれば来週のFOMCでのテーパリング協議への期待が高まり、ドル買い優勢になる可能性あります。米経済は着実に回復しており遅かれ早かれこの話題は進展すると考え、押し目でのドル買いシナリオは継続。
・ECB理事会に関しては、金融政策は据え置きがコンセンサス、ただユーロ圏HICPは強い結果だったことでテーパリングへの期待は変わらない状況。ラガルド総裁の継続的なハト派コメントは気になるところですが、ユーロドルでは強弱要因があり判断が難しい。ユーロ円では日本・ユーロ圏の経済回復の格差は明確であり上目線は変わらず。ただテクニカル的にはユーロドル、ユーロ円共調整局面に見えます。
・日本は1-3月期GDPの下方修正懸念、また4-6月期もマイナス成長予想もあり、円ネガティブシナリオは継続。ただワクチン接種が徐々に進展しており、アフターコロナ関連への物色が目立ち始めてるので、リスクオンのドル売りには要警戒。(個人的にはリスクオン・オフで円を絡めることには違和感がありますが)

戦略;ドル円ロング(108.45)  ユーロショート(1.2260)
・ドル円は、週足で高値更新の陰線、日足でも前日の陽線を打ち消す長い陰線とブルモメンタムがミュートされてます。ただ日足転換線109.52、基準線109.33、21日線109.30、雲上限108.90とサポートラインが並ぶことから109円前半では買い指値検討。短期では時間足雲109.85-110.00がレジスタンスになりそう。
・ユーロドルは、先週金曜日に陽線を付け一旦下げ止まりましたが、6月以降日々前日の高値は更新できない状況が続いており、またMACDもデッドクロス状態であり調整局面はまだ継続と判断。1.1702-1.2266上昇の38.2%戻し1.2050、50%戻し1.1985がターゲット。上値は21日線1.2175、日足転換線1.2183がレジスト、6月の高値1.2254越えにslをセット。
・ユーロ円は週足で高値更新の陰線と調整局面のサインに見えます。週足転換線が昨年11月末以降サポートしてますが、その転換線レベル131.85への下落の可能性ありかと想定。ただ中期目線での上目線は継続な為ショートにはしませんが押し目を待つ展開。日足でも転換線133.53を下抜け、21日線133.07、基準線132.55への下押しの可能性。4時間足の雲133.30-65がレジスタンス、ユーロドルの下押しへのプレッシャーか。株価には要注意。

BOSS:個人的注目は加速度的に広がる日本のワクチン接種状況です。新型コロナ相場がワクチン相場に代わって久しく、結果として、円は売られ、日経は欧米にアウトパフォームされ続けてきました。我らがジョー・クラフト氏に依ると、「ワクチンに関する主導権が4月以降遅々として進まぬ厚生省から官邸に移行している」との事。
結果として1日の接種件数も10万人以下から50万人程度まで上昇。
供給サイドでは6月末までにファイザー社&モデルナ社合わせて1.4億回分となり高齢者3600万人分を上回り、今月中旬からは64歳以下接種も可能となる模様。
この状況を受けて、従業員1千人以上の職場や学校での「職域接種」も開始。菅総理の目指した「7月末までに1日100万人ワクチン接種」の目標は早めに実現するのではとの事。
日本の消費に関しても5月に底を打ったとの見方も浮上。
その他先進国との「ワクチン接種率格差」から日経売り、円売り目線でしたが、特に日経売り目線は改めようと思います。
円売り目線は微妙。ワクチン接種率が上昇しても、テーパリングのタイミングはどう考えてもその他の国より日本は圧倒的に遅そう…
こうなると妄想は拡大! 東京オリンピックが今後の日本経済を占う上で重要なファクターとなる気がしてきました。
実は半世紀以上前の前回東京オリンピック時も、開催直前までオリンピック支持率は低く、「そんな金あるなら他に使えっ!」との声が圧倒的だったとの事。蓋を開ければ日本人選手の活躍もありその後の景気拡大へとつながりました。
仮に、ワクチン接種が進み、無観客/間引き観客とは言えオリンピックが開催され、日本人選手が活躍すれば、消費の拡大~最低でも景気底打ちには寄与するのでは思います。
米国金利(実質金利)が大幅に
上昇し、日米金利差が拡大すれば話は別ですが、現状の様に米10年金利が1.6前後で落ち着いている限りは一時夢見た112/115円構想は排除したいと思います。
しかも、vsUS$ではリスクオンのドル売りに円が巻き込まれる事ももあり得るかなとも思います。
但し、「最後に勝つのは実需論」に変わりは無く、原油価格高騰&ワクチン代金支払いに関わる円売り需要の与えるマーケットインパクトは大きいと思います。
戦略:ドル円: Kenと同じく雇用統計の結果は「そこまでドル売り要因では無い」と思います。ただ、上値を押さえる要因としては充分。一方で金曜日もまた109.30はサポートされました。相当強い買いイントが有りそうです。
チャート的にも108.80/109.30サポート・109.80/110.30レジスタンスに見えます。本日は特に強いviewも無く、短い足のチャートも好きな形では無いので様子見日とします。

Ken:了解です。方向性が明確でない時は『休むも相場』かもしれませんね。
では本日も頑張ります♪

BOSS:休むも相場実践します(^^)v


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