誰も教えてくれない、前提の話。
ごめんください。関谷です。
ここ数日、改めてマーケティングについて学習し直しております。
今回は、そんな中で気づいたことをつらつらと綴ってみようと思います。
それはマーケティング初学者が心得ておくべき前提の話です。
大層な見栄を切っていますが、私自身もマーケティングの学習過程にいるので、自戒も込めて。
結論:「基礎学力」が大事
マーケティングを学び始めるときに気になるのは、やはり「何から学べばいいの?」という点ではないでしょうか。
「マーケット感覚を身につけなさい」とか「ユーザー視点を学びなさい」とか色々言われますが、これらにはある前提が存在します。
結論を申し上げると「基礎学力」です。
何を語るにも、何を学ぶにもこれらは絶対的に必要な大前提です。ですから、あまり語られることはありません。
「基礎学力」って何?
とは言っても、基礎学力ってなんなのでしょう。
私なりの解釈を示すと、「中学卒業レベルの主要5教科」のことです。
主要5教科とはご存知の通り、国語・数学・理科・社会・英語ですね。
日本の教育カリキュラムは優れていますね。義務教育の範囲を抑えておけば、マーケティング以外でも活かせる、と思っています。
では、各教科がどのようにマーケティングスキルの土台となるのかを考えてみましょう。
国語力
まぁ、日本人として日本で生きているのだから、国語力って大事ですよね。
そんな中でも「文脈判断」のスキルはマーケターにとって必要なスキルでしょう。
なぜ消費者はこのような行動をとるのか。ユーザーインタビューの回答から考察できることは何か。を思考すること、すなわち「インサイト発見力」とでも言いましょうか。
文脈判断を誤ると、戦略や戦術を正しく組むことができません。
「作者の気持ちなんて作者にしかわからんだろ」と詭弁を捏ねているようでは、インサイトなんていつまでも見つけられませんからね。
また、近年はブランドにストーリー性が必要だと言われたりしますから、ストーリーを組み立てる力も必要です。
そのほかにも、コンセプト設計が必要だったり、コンテンツマーケをするなら記述力が必要になったりと、「言語化する力」はいつだってマーケターの武器になります。
こんな駄文を書いているようなので、私もまだまだです。
数学力
数学力も言わずもがなですね。
かの森岡毅さんの「確率思考の戦略論」も「確率論」や「統計学」という数学の要素が大きいです。
マーケターが逃げられないのは統計ですが、基礎は数学に出てくる「関数」ですね。y=ax+b みたいなやつです。
その他にも、証明問題なんてものがありましたが、あれはロジックを組み立てる力を養います。
論理的思考能力とかロジカルシンキングとか言われていますが、与えられた材料から最善の策を導くための思考法です。
戦略思考には欠かせないスキルですね。
学生時代は「こんな問題解けたからって社会で役に立つんですか〜?」と思いがちですが、こんな問題も解けないのでは社会の役どころか会社の役にも立てません。
数字アレルギーがある方は早めの克服をお勧めします。
理科力
あまり耳慣れない言葉を使ってしまいました。
理科力とはすなわち、仮説立案、実証実験、考察という科学的アプローチを身につけることです。
マーケターは打ち手に責任を持たなければならないので、精度の高い仮説構築、効果検証のための解析設計、そこから次の打ち手につながるドライバーの検出というスキルが必要になりますが、その根本が理科で身につける科学的アプローチです。
そういう点では物理・化学・生物にこだわる必要はないのかも知れませんが、分野ごとに観察方法や実験方法が異なるので多角的な視野を保つためにもそれぞれの理解は必要だと思います。
社会力
また耳慣れない言葉ですし、「社会力」と言ってしまうと語弊が生じそうですね。「社会科力」とでも言い直しましょうか。
これも想像に容易いのではないでしょうか。
どんなマーケターも社会の動向には常にアンテナを張っていることと思います。
SWOT分析や5Force分析、PEST分析などマーケティングフレームワークでも外部環境の分析は重要視されます。ですので、社会情勢を正確に読み解く力というのは重要なスキルになります。
その他にも、ジオグラフィックデータやデモグラフィックデータから地域や年代別などの特徴を掴む力なども仮説構築する際に重宝しますね。
英語力
まぁ、これはあったほうがいいでしょうね。
マーケティングの本場はアメリカですし、最先端の情報が欲しいなら身に付けておいて損はないです。
また、マーケティングは日本ではまだ成熟していないため、アメリカから入ってきたマーケティング用語がそのままカタカナ英語で利用されています。
基礎的な英語理解がないと、マーケターの話している言葉はまるで呪文のように聞こえます。
別に、この辺は日本語として理解してもいいのですが、英単語として理解を持っておくと飲み込みが早いと思います。
HTMLやCSSも英語理解があると習得早いのではないでしょうか。知りませんが。
まとめ
書いてて思いましたが、マーケティング力と言うよりは、社会人力のような気もしてきました。
って言うくらい、大大大前提になります。
当たり前すぎて、大前提すぎて、誰も教えてくれなかったことです。
「文系だから」とか「理系だから」とか言い訳をこねくり回して、苦手なことから逃げているようでは務まりません。
「〇〇(職種名)は総合格闘技」と言う言葉をよく目にするようになりましたが、その通りで、どんな職種に就こうがこれからは総合力がものを言います。
基礎学力はあって当たり前で、数学が苦手だからとか、文系科目はちょっととか言ってられないんですよね。
最低限=中学卒業レベルは、どんな教科でも身につけておきたいところです。
偉そうに言ってますが、私は「ど文系」なので、数学的なアプローチは少し苦手です。特に関数が嫌いで逃げるように文系に進学しているので、統計とかホント苦手です。
しかし、マーケターは数字から逃げられないと覚悟を決めて学習しています。
と言うことで、誰も教えてくれない、前提の話。でした。
必要に迫られれば、結果学ぶことですし、どうせなら早めに身につけておきたいですね。
マーケティングを学習中の方、一緒に苦手を克服していきましょう。
もし、学生さんが読んでくれているのであれば、文系・理系にとらわれず、広い視野で学びを進めてください。
系統にこだわっていると、私のように後悔することになると思いますよ。
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