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お説教のご縁を考える

九州に来ています。島根県から約4時間。お説教のご縁をいただき、とことこ運転してきました。ちょっと早めについたので、ファミレスで時間をつぶしながら、お説教の準備をしています。(準備をする前にnoteでウォーミングアップという名の現実逃避)

お説教というのは馴染みのない人も多いでしょうが、全国のお寺では「法座」と呼ばれる行事が年に数回あり、お経を読んで、僧侶の話をがっつりお聴聞します。どのくらいガッツリかというと、基本が40分×2回です。普通に大学の授業と同じくらいのボリューム。地域のご門徒が集まってくださります。これが2日間になったり、午前午後となったりすれば、かなりのがっつり感です。
この度もありがたいことにがっつりコース。私としては、自分の中にあるものをすべて出し切る時間。今までに積み上げてきたものが試されるのがお説教です。YouTubeももちろん本気でしていますが、なにぶん短いので勢いでなんとかなるところもあります。これが40分ともなるとごまかしができないのです。きちんと自分の言葉になっていないと、流れが止まるし、上手く繋がらない。しかも目の前で聞いておられるお同行の表情からは、自分の説教の出来がその場ですぐに分かります。
「お育てにあう」という表現があります。お説教のご縁を僧侶が頂戴することを、むしろ自分たちが育てられているという意味です。素敵な言葉ですね。まさにそんな気がします。私の法話はまだまだ未完成で、自分でも気になるところがあるわけですが、ご門徒の前で繰り返しお話しさせていただく中で少しずつ洗練されていきます。そもそも、こういうご縁が無ければ、勉強したり、一人で悩んだりすることも無いでしょう。お説教のチャンスをいただくことは非常にありがたい。
しかも、最近はYouTubeの視聴者さんが応援にお参りくださることが増えてきました。これは嬉しすぎるほど嬉しいことです。遠く離れていてもご縁ができて、しかも実際に会えたときの嬉しさは、本当にがんばってきてよかったなと思えます。
今日明日と二日間のご縁を小倉の西蓮寺さまでいただきました。引き続いてのご縁を頂戴しました。ご住職からいただいたSDGs輪袈裟はお説教用として使わせていただいております。さー、以前よりも成長したと思っていただけるようにがんばるぞー!

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