【🏸スリランカ遠征🇱🇰④】〜6・7日目と帰国日〜

こんにちは！今回はスリランカ遠征【完結編】です！試合日翌日から帰国までの様子をご紹介します！

6日目　

友人の試合観戦

6日目は各種目の本戦が行われます。私の友人も数人本戦へ出場するため朝から応援に行きました。まずはインドネシアのマイケル・カラモイ選手🇮🇩。彼は同じくインドネシアのジェラン・ファジャー選手🇮🇩と対戦しました。ジェラン選手は予選から二試合戦い抜いた状態で本戦へと出場しました。マイケル選手とファジャー選手の予選の戦いぶりを見ていたのでプレースタイルはある程度把握できていたようです。ファジャー選手はまさにギンティン選手を想像していただくとわかりやすいかと思います。小柄ながら、しなやかな体幹を活かした速攻が持ち味でライン上に鋭いスマッシュを打ち込み相手の体制を崩してくるような選手です。

結果は、
マイケル選手🇮🇩vs ファジャー選手🇮🇩 10-21 10-21
でマイケル選手が敗戦となりました。

マイケル選手は丁寧にラリーを組み立てるプレースタイルですが、ファジャー選手のアタックロブやスマッシュに終始ペースを握られてしまいついていけていない印象でした。中でもドライブがとても重かったらしく押し込まれたと本人。私自身、2022年10月にオーストラリア・ベンディゴ国際（IC）にダブルスでも出場したことがあり当時対戦したシンガポール選手の重いドライブに苦しまれたことがありました。そのことをマイケル選手の父でコーチとしてベンチに入ったロイさんに話すと、「筋肉どうこうではなく当て感が大切。」とのこと。いくら相手のドライブが重くても自分の体の前で正しいタイミングで振ることができれば、押されることなく簡単にリターンができるらしいです。この言葉は自分の中で腑に落ちました。私自身、一昨年ごろから積極的にダブルスも練習をしています。（当時は東京外大としてリーグ戦に出場予定でした。）その時にバックハンドでもしっかりと攻めのラリーを維持できるように常にタッチを早くして自分の体の前で相手からのシャトルを捌けるように意識していました。これが近年の高速化するバドミントンにおいてはシングルスでも勝敗を分ける必須技術となっていることは言うまでもありません。

続いて試合に出場したのはカナダのシャオドン・シェン選手🇨🇦。彼は本戦一回戦でプラナイ・シェティガー選手🇮🇳と対戦しました。1時間を超える試合となりました。

結果は、
シェン選手🇨🇦 vs シェティガー選手🇮🇳 21-11 17-21 21-11
でシェン選手が勝利しました。

シェン選手とは前日練習の時から一緒にスパーリングをしていました。プレースタイルは典型的なネット＆スマッシュ。鋭いスピンネットで相手の浅いロブを誘い、鋭角なスマッシュで決め切る選手です。昨年の大阪ICでも日本の小本選手をファイナルゲームの末撃破しています。試合後に感想を聞くと、「とにかくシャトルが遅くてラリーが長引いてしまう。狂いそうなほど疲れた。」と語っていました。結果として彼はこの後スリランカISのタイトルを取ります。

親友との夕食・ミニ市内観光

6日目の夜は念願だった私の親友であり、スリランカナショナルチームのブワネカ選手と夕食を食べに行きました。「スリランカ遠征に至った経緯」の記事でも書きましたが、彼とは2019年の南オーストラリア国際（IC)からの知り合いでずっと連絡を取り続けてきました。2022年に東京で開催された世界選手権の時に再会し、今回で会うのは3回目になります。彼が私の宿泊するホテルの前まで迎えにきてくれて、そのまま2人でゴールフォート（ゴールの港町）まで連れて行ってくれました。夕食には大きなエビの載ったプレートとパスタをご馳走してもらいました。夕食後はなかなか時間がなくてできなかった市内観光を2人で少ししました。ゴールは彼の生まれ育った故郷であり、歴史の話を交えながら2人で散歩しました。本戦二回戦に彼は勝ち上がっており、翌日の試合の応援に行くよと伝え解散しました。

ゴールフォートという灯台のある場所の近くで。

大きなエビののったプレートをご馳走になった。

スリランカ滞在中は時間がなくて諦めかけていた観光がブワネカ選手のおかげで実現。

食後は有名なジェラート屋さんでパイナップルジェラートをご馳走になった。

7日目

友人の試合観戦

7日目の今日は午後には空港があるコロンボ方面へ移動しなければならなかったため、半日だけ試合観戦に行きました。ブワネカ選手🇱🇰はインドのサルン・マンネパリ選手🇮🇳と対戦しました。

結果は、
ブワネカ選手🇱🇰vs マンネパリ選手🇮🇳 21-8 7-21 18-21
でマンネパリ選手が勝利しました。

ファイナルゲーム序盤はセカンドゲームのムードを引きずってしまいなかなか思うように点数が取れていませんでした。しかし、一点取るごとに会場の応援は大きくなり徐々に勢いに乗っていました。ただ、最後の最後で後一歩及ばず敗退となってしまいました。

試合に臨むブワネカ選手。

試合後に写真撮影に応じてくれた。これで彼とはお別れ。再会の約束をした。

帰路に着く

往路はローカルのバスでコロンボからゴールにやって来ましたが、復路はローカルの鉄道を使ってみたいと思います。まずはチケットを友人のカウンターで購入します。ゴール駅〜コロンボ駅（時間にしておよそ２時間半）の道のりで260円という安さ。座席は二等車(¥260)・三等車(¥125)から選ぶことができましたが、「三等車はいつも満席で座れない可能性がある」「車内の治安が最悪」という情報をブワネカ選手から事前に得ていたので迷うことなく二等車を選択。二等車は三等車の2倍の値段となりますが、空席もあり座席幅が広く窮屈さは感じませんでした。

ゴール駅の雰囲気。

二等車の座席。重厚感のあるシートが備わっている。窓は常に全開。

いざ列車が出発すると、思っていたよりも過酷なことばかりでした。まず、スリランカの鉄道はほとんどが非電化区間となります。そのため日本のように電気で走る電車ではなく、石炭を燃やして走る機関車が主流となります。私の乗る二等車は機関車のすぐ後ろに連結されており、窓は全開で固定（エアコンがなく扇風機のため閉めてしまうと蒸し焼き状態となるため鉄道会社が固定）です。なんと前の機関車から排出される真っ黒な排気ガスがほぼ全て二等車の中に入ってきます。それだけでなく、線路の両側は南アジア特有の赤土で砂埃が車内に入って来ます。私自身は喘息持ちではありませんでしたが、下車した後、日本に帰ってからも2週間ぐらい咳が止まりませんでした。沿岸部を走るため景色だけはとても良いものでした。ただ、正直に言えば往路のバスよりも過酷でもう一生乗らないと心に誓いました（笑）

列車は人が住む家のスレスレを通っていく。

沿岸部を駆け抜ける。夕日は格別だった。(津波が来たらどうなってしまうのだろうか…。)

コロンボが近づくと大きな街並みが遠くに。ビーチではウェディングフォトを撮る人の姿がちらほら。

駅の売店にて60円ほどで購入したスリランカのお菓子。ビスケットようなものだったがこれが全く美味しくない笑　

窓からは砂埃、焼畑の煙、機関車の煙がこれでもかというほど入ってくる。

コロンボ駅到着後はバンダラナイケ国際空港までタクシーを使いました。その後無事にチェックイン、保安検査を終えてマレーシア・クアラルンプール行きの飛行機に乗り込みました。このフライトではお金がもったいないと思って座席指定をしませんでした。すると、運悪く真ん中の座席に割り当てられてしまい両側を巨漢スリランカ人に囲まれるという構図になってしまいました。両側のアームレストの下から巨漢男性2人のお腹の肉がはみ出てくるという状況で全くくつろぐことができませんでした。機内食を食べている時も右肘が彼のお腹に当たってしまい申し訳なさと窮屈さでいっぱいでした。

バンダラナイケ国際空港に入るとまず見えてくるのが両替所の数々。ここで余ったスリランカルピーを両替する人の姿が目立った。ただし、手数料がかかるため日本円で1000円以上の両替でないと受け付けてもらえなかった。

スリランカでは空港に入る際にも保安検査があり、すべての荷物に保安検査済みを意味するシールが貼られる。

クアラルンプール到着後は2時間ほどの乗り継ぎ時間を経て成田空港行きの飛行機の乗り込み帰国しました。

クアラルンプール〜成田で提供された機内食。ココア味のマフィンが美味しかった。

参考情報：スリランカでの交通手段のすゝめ

スリランカへご旅行に行かれる方は一定数いらっしゃるかと思いますのでその方々のために現地での交通手段について私からお伝えして【🏸スリランカ遠征🇱🇰】のシリーズを完結としたいと思います。

ローカルのバス、鉄道などある程度全ての交通手段を試してみた私が言えることは、「現地では可能な限りトゥクトゥクもしくはタクシーを使うことをお勧めする」ということです。以下がその理由です。

• バスや電車に比べて危険が少ない：バスや電車は乗車すること自体が似非本陣のわたしたちにとって難しいだけでなく、乗車後も身辺の危機管理に神経をすり減らせることになります。これがかなりのストレスで、寝ることは愚か、トイレに行くことも怖くなります。その点、トゥクトゥク・タクシーは原則後払いのためドライバーが責任を持って安全に目的地まで送り届けてくれます。

• 値段が安価：現地での配車はとにかく値段が安いです。短距離だとおよそ100円から、ある程度の距離（30〜60分）乗ったとしても1000円かかるかかからないかという値段の安さです。これで安全と快適性が買えると考えれば間違いなく配車を利用した方が良いです。

とはいえローカルのトゥクトゥク・タクシーは平気でぼったくってきます。ひどい時にはローカルのスリランカ人が払う値段の3倍近くの額を外国人に要求してきます。それを防ぐために私が声を大にして伝えたいのは、「配車アプリを使う」ということです。スリランカでは「Pick Me（ピックミー）」と「Uber（ウーバー）」の二つが二大主流配車アプリです。ここでいうUberは日本の出前サービスではなく配車サービスとなります。同じ距離を移動するときはピックミーの方が値段が安価になる傾向があったのでスリランカ到着後はピックミーをインストールすることをお勧めします。このアプリのおすすめポイントは以下の通りです。

• 事前カード決済でドライバーとの直接的な金銭のやり取りが一切必要なし

• 値段は全て正規料金

• スリランカの電話番号を取得するだけで誰でも簡単に利用可能

使い方は日本のタクシーアプリと同じです。目的地を英語で入力して料金を調べます。バイクタクシー（バイタク）・トゥクトゥク・小型四輪車・普通自動車・バンの値段がそれぞれ表示されます。バイタクは定員1人で大きな荷物は運べません。現地を散策するときなど軽装の時に使いましょう。トゥクトゥクは皆さんご存知の三輪車です。定員は2人。乗車するのが自分1人の場合は横の座席にある程度の荷物を乗せることができます。注意すべき点はドアがないため、雨天時はビシャビシャになります。（私は現地での荷物を伴う移動はほとんどトゥクトゥクでした。）小型四輪車は日本で言うところの軽自動車で、定員は3人。高速道路が使えます。（私は最終日の夜、コロンボ駅〜バンダラナイケ国際空港間のみこちらを使いました。冷房が装備されており快適でした。）普通自動車・バンに関してはみなさんが想像されているものと同じかと思いますので省略します。

1LKR＝およそ2円のため、バイタクであれば約85円で乗れてしまう。ちなみに画像は繁華街のある「ゴールフォート」から大会会場に向かう15分ほどの経路を検索。

様々な車種が目的や人数によって選択可能。

いかがだったでしょうか。自分としては、後悔が残る遠征となりました。日本に帰ってから課題をもう一度整理して3月に控える瑞昌中国マスターズ（S100）に向かいたいと思います。応援どうぞよろしくお願いします。

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