見出し画像

山田詠美さんの「僕は勉強が出来ない」を読んで。

こんにちは(^▽^)/
本日、紹介させて頂く本は、山田詠美さんの「僕は勉強ができない」です。
本日も、最高の記事になっていると思うのでぜひ最後まで読んで頂けると嬉しいです。

本日は、以下の二本立てで紹介していきたいと思います。
1. この本のレビュー
2. この本の感想

1. この本のレビュー
主人公は高校二年生でサッカー部に所属しており、年上の彼女を持つ時田秀美。
秀美の家庭は、シングルマザーで父親の顔など見たことがない。それといつも明るい祖父を持つ。そして母親は毎晩いろいろな男と飲み歩きいつも酔っぱらって帰ってくるような人だった。そんな秀美も高校二年生の時に転校した初日、ホームルームで学級委員長を決める投票が行われた。その時誰がどのような人なのか分からなかったのので前の席の女性が優しそうだからという理由で投票した。しかし、そのクラスでは頭のいい子に投票するのが当たり前とされていた。すると、先生が時田に向かって「お前はその子を馬鹿にしているのか」と問い詰められた。その時、時田はなぜ1番頭がいい人が学級委員長をやらなければいけないのか。その以外の人がやってはいけないのだろうかと不思議に思った。時田は、勉強は嫌いだったが彼女の事だけは大好きだった。彼女の桃子は近所のバーで働いていた。そこへ時田も桃子に会うためによく訪れていた。しかし、そんな時田も彼女に浮気をされてしまい、幼馴染の真理に相談することにする。その時真理は、「時田がつまらないからじゃない。」と言った。しかしなぜ自分がつまらない人間なのか分からなかった時田は担任でもありサッカー部の顧問でもあった桜井先生へと相談する。すると先生は、「人生に無駄がないと面白みが出ない」と言った。そういわれた時田は、逆に無駄がなければ面白くなくていいんだと謎の開き直りをした。それから桃子さんの事を忘れようと必死にサッカーに打ち込んだ。しかしなかなか桃子さんの事を忘れる事が出来ず、思い切って桃子さんに会いに行くことにする。
そこでしっかりと話し合いお互いに和解して、もう一度寄りを取り戻すことにした。この時、時田はありのままで居る事の大切さを学ぶ。
 そして時田の嫌いな言葉がありそれは、「やっぱりねぇ」だった。時田は、シングルマザーという事が原因でなにか問題を起こすと、常に「やっぱりねぇ、父がいないとそうなるよね」などと言われ続けた。なぜそう決めつけるのだ。父親が居なくったってしっかりしている人なんてたくさんいる。この原因が父親いない事だとなぜ分かる。「世間一般の定義だから?」「多数決でそうから?」そのような価値観を押し付けられるのが一番嫌いだった。そして、人に媚を売り常に人からの目線を気にしているクラス1の美女である川久保のことを時田は気に入らなかった。完璧な人間なんていないという事が分かっていたからだ。白いシャツは、白く塗られているから白く、澄んだ水は消毒されているから飲むことができるのと同じように川久保も人に好かれる方法を熟知し、常に人に好かれたいという仮面を被りながら生活している川久保を見抜いていたからである。しかし、ある時そんな川久保から告白を受ける。その時君は仮面を被っているという事は告げたが、本心である嫌いという事は言えなかった。その時、自分もいい人という仮面を被ていたことをその時自覚するのだった。
 そのようにさまざまな毎日を送っている時に、祖父が倒れたという連絡が入った。学校を早退して急いで病院へと向かった。その病院へと向かう途中で祖父が死んだらどのようになるのだろうと考え続けた。その時思った事は、人が死んで残す空気は、形を持たずして実感を作り上げる。その空気によって他人に影響を与えれない人間は虚しいとも思いながら病院へと向かったがおじいちゃんは、無事だった。というように様々な経験を通して成長していく時田であった。

2. この本の感想
この本は文章の歯切れが良く、会話が多い事と共にその会話の内容もインパクトが強い物ばかりなのでこの物語がどのような内容だったのか忘れにくいと思います。私自身も文字を読んでいるという感覚になるのは、最初の1,2ページほどでそれからは、自分自身も本の中に入り込んでいるような感覚でした。興味深い内容ばかりで色々な事が印象に残っているのですが、私が一番感銘を受けたことはやはり主人公の偏見なんかに負けず自分の生き方を貫こうとするところです。私自身もこの人は、周りからこのように思われているからその人と接したことがなく、自分で確かめたこともないのにその人に悲観的なイメージを持つこともありました。しかし、人それぞれ考えている事であったり受け取り方は違ってくると思うので、自分の価値観で接することの大切さを物語を通して教えてくれる本でした。
 
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました🙇‍♂️
次回も最高の内容を書けるように努力致しますので、読んで頂けると嬉しいです(⌒∇⌒)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?