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爽やかさゼロ。アルバイトの履歴書

あらしろひなこさんのアルバイトの履歴書の記事を楽しく拝読しまして、そういえば私変なバイトばかりしていたなと走馬灯のごとくよぎったので書きます。

絵が下手くそな人を求む。高校ニ年、初めてのアルバイト。

高校ニ年・冬になっても進路が霞みがかっていた私はフワフワしているくせに美大を目指す暴挙に出ました。

そんなおりに同じ予備校の先輩から美大を目指す人向けの雑誌でデッサンを描くバイトを紹介してもらい、アルバイトなるものをこの齢までしたことがなかった私は挑戦することにしたのです。

内容は2時間ほどデッサンを描き、それを提出するだけ。

私と現役美大生のデッサンを比較するという企画。要はこんなに下手でも美大を目指せるんだよ!と。私は「悪い例」。before afterの「before」

私はデッサンの必要がない学部を受けたので、デッサンが下手くそでも受験には問題なかったのですが、一抹の虚しさが吹き荒ぶ初バイトでございました。

そして、無事デッサンの必要がない学部に受かったのですが、そこで出来た友人が何とその雑誌を見て「こんなに絵が下手くそでも美大目指して良いんだ!」と美大受験したそうです。

絵が下手くそだったおかげで大事な友人に出会えたと今では感謝しています。たまに泣きたくなります。10年に一回くらい。

TSUTAYAの深夜バイト。AVのタイトルに無駄に詳しくなる日々

大学在学中は映画が好きなのでTSUTAYAでバイトをしていました。都心の店舗だったからか芸人さんとか倖田來未さんとか来店していました。

深夜帯だったのでAVのレンタルが多く、DVDを戻す作業は殿方のサンクチュアリのため入っちゃいけなかったのですがレンタル作業は普通にしていました。タイトルが面白い作品が多かったです。DVDも安く借りられるし、良いバイトでした。なぜ辞めたか全く記憶になくて、時の流れと自分の記憶力のなさに恐ろしさを覚えます。

チェコ大使館でのライブの受付

先輩に紹介していただいたチェコ大使館での日比谷カタンさんのライブの受付。なぜチェコ大使館で日比谷カタンさんなのかはよく分かりません。私などにはうかがい知れない絆があるのでしょう。この年は国交何周年だかの記念年で様々なイベントが催されていたらしいです。

大使館に入ったのはこの時だけです。今後入る機会はないと思います。中庭が日本庭園風で素敵な所という印象でした。

元々はボランティアでしたが、フリーランスである先輩が交渉してくれてバイト代が出まして交渉することの重要さを学びました。大して生かせてはいません。

100年くらい前の映画のフィルム上映

とある美術館で昔の映画の35㎜フィルム上映をしたいが、高い賃金は出せないので学生で上映機を扱える人を探しているという紹介を受けました。私の学部はフィルムを扱う学部だったためです。アナログを愛している学部でした。

作品自体は100年くらい前なのですが、フィルムはそんなことはありません。が古いことには変わりはなくフィルムの穴部分(パーフォレーション)が何だかすごく切れます。貴重なものなのにヤバイ。

フォーム 2020_12_11_1

学生といえば言い訳になるわけではもちろんないです。ないですが、プロではないため上映機にかけるのが下手くそだったのかもしれません。

フィルムの編集ではフィルムとフィルムをつなぎ合わせるために専用の機械を用いてテープでくっつける作業があるので、補強としてテープで穴(パーフォレーション )を繋ぐ作業をひたすらしていました。

何とか上映自体は何事もなく終わり、残ったものはテープまみれのフィルム。

これは…バイト代どころではなく弁償請求されるのでは…?

めちゃくちゃ不安な面持ちで雇い主の元へあいさつにいくと

「一生懸命作業してくれてありがとうございました。頼んでよかったです!」

と言ってもらえました。雇い主の人も研究生とかそんな感じの若い方だったので、見る目が甘いのかなしめしめ、と思っちゃってごめんなさい。

日雇いのバイト。一期一会の出会い

日雇いもけっこう行っていました。派遣される仕事はさまざまで、袖会う仕事仲間もいろいろな人がいました。

休憩終わりだよと連絡をしてくれただけの方に「何アイツ!偉そうにしちゃってキイイイ!!」と怒り狂う女の子。国境なき医師団に入りたいと夢を語ってくれた金髪の医大生さんやフリーランスのデザイナーさん…。

二度と会わない数時間をともにしただけの方々ですが、だからこそなのか印象深かった方を時折思い出します。

深夜スーパーやパチンコ店も勤務しました。深夜スーパーでは甘々なチョコレートのお菓子をカゴ一杯に買い込むいかにもな目付きをしたカップルなど色とりどりの濃いお客様がいらっしゃいました。

パチンコ店は玉が出ないということ以外のサービスが破格でお年寄りがたの憩いの場という路線を打ち出していました。お茶出したり、おやつ出したり、おしぼり出したり、でも玉は出さない。

私は目押しが出来ないダメ店員でした。

こうして振り返ってみると青春時代のはずなのに爽やかさが感じられませんね。ですが私なりのアオハルでございます。読んでくれてありがとうございました。








つけヒゲに憧れているのでつけヒゲ資金に充てたいです。購入の暁には最高のつけヒゲ写真を撮る所存です。