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本紹介『西の魔女が死んだ』梨木香歩

→ 自分で決めることが苦手な人へ

⭐️
ふりがな・擬音も多く,
主人公と同じ中学生〜 におすすめです!

この本は⠀
小倉ブックレジデンスの⠀
『本屋 自鳴鐘 準備室』さんで購入しました!⠀

タイトルの『西の魔女』から⠀
勝手にオズの魔法使いを想像していましたが⠀
全然違いました!⠀
悪い魔女は出てきません😂

むしろ⠀
主人公・まいと読者が⠀
「意志の力」の大切さを⠀
おばあちゃん(魔女)との生活から教わっていく⠀
成長物語です✨⠀⠀

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内容紹介⠀
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*⠀
「魔女が —— ⠀
 倒れた。もうだめみたい」


*⠀
まいは学校に行けなかった。⠀
学校に行くことを考えただけで
息が詰まりそうだった。⠀


*⠀
おばあちゃんは流暢な日本語で応えて、⠀
まいの頬を両手で包むようになでた。⠀

………⠀

この小さな青い花はなんで愛らしいのだろう。⠀
まいはその花をそっと両手のひらで包むようにした。⠀


*⠀
「感性の豊かな私の自慢の孫」と、⠀
独り言のように呟いたので、
まいは大いに照れてしまった。


*⠀
「おばあちゃん、大好き」⠀
といつものように早口で呟いて、⠀
おばあちゃんの背中に頭をすりつけた。⠀

おばあちゃんも、⠀
「アイ・ノウ」⠀
と微笑んで言った。⠀


*⠀
「そうね、何が幸せかっていうことは、⠀
 その人によって違いますから。⠀
 まいも、何がまいを幸せにするのか、⠀
 探していかなければなりませんね」


*⠀
「悪魔を防ぐためにも、魔女になるためにも、⠀
 いちばん大切なのは、意志の力。⠀
 自分で決める力、
 自分で決めたことをやり遂げる力です。」⠀


*⠀
「ありがたいことに、⠀
 生まれつき意志の力が弱くても、
 少しずつ強くなれますよ。⠀
 少しずつ、長い時間をかけて、
 だんだんに強くしていけばね。

 生まれつき、体力のあまりない人でも、⠀
 そうやって体力をつけていくようにね。⠀
 最初は何にも変わらないように思います。⠀
 そしてだんだんに疑いの心や、怠け心、
 あきらめ、投げやりな気持ちが出てきます。⠀
 それに打ち勝って、ただ黙々と続けるのです。⠀

 そうして、⠀
 もう永久に
 何も変わらないんじゃないかと思われるころ、⠀
 ようやく、⠀
 以前の自分とは違う自分を
 発見するような出来事があるでしょう。⠀

 そしてまた、⠀
 地道な努力を続ける、退屈な日々の連続で、⠀
 また、ある日突然、⠀
 今までの自分とは
 さらに違う自分を見ることになる、
 それの繰り返しです」⠀

「ただ、⠀
 体力をつけたり、
 他の能力をつけたりするのと違って、⠀
 意志の力をつけることの難しいのは、⠀
 それに挑戦するのが
 意志の力の弱い人の場合が多いので、⠀
 挫折しやすいということですね」⠀


*⠀
それがまいの欲しかった⠀
まいの「場所」だ。⠀


*⠀
どうやら魔女になるための必須条件とは、⠀
「自分で決める」ことに尽きるらしかった。⠀


*⠀
「これは
 魔女修行のいちばん大事なレッスンの一つです。⠀
 魔女は自分の直感を大事にしなければなりません。
 
 でも、その直感に取りつかれてはなりません。⠀
 そうなると、⠀
 それはもう、激しい思い込み、妄想となって、⠀
 その人自身を支配してしまうのです。⠀
 直感は直感として、
 心のどこかにしまっておきなさい。

 そのうち、⠀
 それが真実であるかどうか
 分かるときがくるでしょう。⠀

 そして、⠀
 そういう経験を幾度となくするうちに、⠀
 本当の直感を受けたときの感じを
 体得するでしょう」⠀


*⠀
ショウコはかねてから、⠀
まいが決めたことは必ずやり通すので、⠀
いつも不思議がっていた。⠀
まるで、魔法をかけたように、⠀
事態がまいの側に好転していくのを。⠀

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主人公・まいは「やる」と決めてから⠀
どんどん人生が好転しているようです!⠀


私もまいを見習って⠀
やりたいことを「やる」と決めて⠀
やらなきゃいけないことを計画的に⠀
進められるようになりたいです🔥

https://www.amazon.co.jp/西の魔女が死んだ-新潮文庫-梨木-香歩/dp/4101253323