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公立保育所を半分に!さいたま市の計画が明らかに。

 さいたま市議会2月議会の保健福祉委員会で「公立保育所のあり方に関する基本方針」策定に向けた方向性について報告されました。

 報告では、今後の公立保育所の方向性が示され、その内容をザックリまとめると「保育の担い手と多様な保育を提供するため、公立保育所の再編を行い、地域の基幹となる『基幹型公立保育所』を各区に1園つくり、その他の一般型公立保育所の数に半分にする(!)ことを想定している」としています。

 新たに作られる基幹型公立保育所では従来の子育て支援を強化し、民間保育所への支援や交流、人材の育成などを行うとし、新たな機能として「医療的ケア児保育支援センター」を設置するとしています。
 基幹型公立保育所を作ることやその機能について文句を言う訳ではありませんが、その結果「公立保育所を半分にする」という計画には断じて同意できません。
 市は公立保育所を半分にする理由として、民間による保育提供が見込まれることや将来の人口が減少することなどを挙げ、老朽化している公立保育所は「統廃合して半分に」としています。

 委員会に出席した松村としお議員(緑区)は「機能強化を図るのになぜ半数程度に減らす必要があるのか」と質疑すると「医療的ケア児らに対応するために、保育士の集約が必要」と答弁しました。公立保育所を減らさなくても、人員増を行えば医療的ケア児の支援はできます。全く理由にはなっていません。

 さいたま市は毎年1500人~2000人の子どもたちが認可保育所に申し込んでも入所できていません。私の息子も今年4月入所ですが、入所にあたって27の保育所を希望として提出し、公立保育所は全て落ち、結果的に17番目の保育所に決まりました。入所が決まった保育所は新設園で園庭もなく、保育の質が確保されているかは不安が残ります。(関係者の方が見ていたら申し訳ないですが…)
 市の公立園を削減する理由として繰り返し主張してきた「人口減」も市の推計では8年後としており、「まだ増える・今でも入れない」にも関わらず公立保育所を半分に減らそうとしています。
 加えて、本市が掲げる公共施設を減らす計画(公共施設マネジメント計画)をはるかに超えた削減数になっています。
 この問題については、市議団としても繰り返し質疑を行い、公立保育所をなくすのではなく、増やす方向に舵を切るべきだと指摘してきました。今やるべきなのは公的な保育の拡充です。
 市の逆立ちした発想の転換を指摘し、改善させていかなければなりません!

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