見出し画像

矯正歯科の大学院ってキツイ!?人間関係は!?

歯学部6年生の皆さん国家試験お疲れ様です!
コロナ禍の国家試験は本当に大変だったと思います。
日頃頑張って来たことが十分に発揮されてると思います!しばらくはゆっくりしてください!
そろそろ進路どうしよう…と思っている方もいると思います。
ちょうど質問してくださったので
私の矯正科の大学院時代にキツかった事と、人間関係についてお話したいと思います。

【質問】

現在、歯学部在学中で矯正歯科医を目指しています。
大学院進学を考えていますが、たけこママさんが大学院時代に最もきつかったのはどんなことですか?
また、大学院時代の経済面はどうしていましたか?

【お答え】

矯正科医を目指されてるとの事嬉しいです!
1年目、2年目のキツさと
3年目、4年目のキツさは違ってきます

【1年目、2年目は睡眠不足】


担当患者さんのセファロ分析、診査診断、模型や装着の作成、1年目の医局の仕事に忙しく…
夜の12時前に家に帰れる事はほとんどありませんでした。
また研究も始まってくるので、その準備やバイトなど大学院生時代のプライベートな休みはほとんどありませんでした。
更に2年目になると、後輩の手伝いなども増えていきます。
夏休みに家族旅行で行ったプールで寝落ちしてしまうぐらい、疲労困憊でした。←もちろん助けてもらって今があります。

【3年目、4年目は研究】


3年目で、研究の結果が出ないとキツいです。
上司の先生のアドバイスや、先輩方に助けてもらってなんとか3年目で結果を出せれば
後は4年目に論文を書いて、投稿して…の繰り返しになります。
繰り返しと書いたのは、投稿してもその論文では雑誌には載せれないと言われると研究データを追加したり、他の雑誌に投稿したりと方向性を変える必要があります。
私の大学では4年生で論文を通さないと、卒業できなかったので焦って研究しつつ、論文を再投稿を繰り返していました。

【大学院の学費、生活費の工面】

学費は有難いことに親にお願いしていました。
無利子の奨学金も借りました。更に、週2日アルバイトをしていました。
研修医出たての何もできない歯科医師を週1日や2日のアルバイトで受け入れてくれる所は少ないと思います。
週何日アルバイトができるかも、医局なのかによって変わります。
医局の先輩の知り合いの先生にお願いして行かせてもらっていました。

大学院は学費以外にも、勉強会や当時海外への学会など出席など出費も多かったです。奨学金を借りていなかったら生活はかなりキツかったと思います。

【人間関係?こんな同期はキツイ…】


大学全てに共通してるわけではないですが…
矯正科は毎年人気なので、希望者全員が入局できません。
矯正科のキツさを知って、それでも頑張ろう!という気持ちの強さがないと、矯正科を選ばない雰囲気が私の時代にはありました。
こんな人が同期だと辛い…というパターンもあります。

・承認欲求強め!
上司や先輩に認められたい!が強い同期がいると、認められるために、一緒に頑張ろう!と必要以上に頑張る事を強要されたり
その逆であの子は出来ないので、私が!という比較に使われたり…うーんしんどい!

・患者さんは全て私の担当へ!
担当患者さんが多いと、認定医の時に症例報告に出せます。そのため、全て私の担当へ!という同期がいると辛いです。
自分の番が回って来なかったり、うっかり良い感じの患者さんを受け持つとチクチク言われたり…うーんしんどい!

・雑用やりません!
大学院はそれぞれの学年で必要な仕事があります。医局の仕事や、学会の準備など…各学年でやる必要があります。
それらの仕事を雑用と捉えて、私やりません!他に忙しいのでとなると辛いです。
自分の負担が増えたり、仕事を頼むと全然出来ず…逆に二度手間になったり…うーんしんどい!

どこでも人間関係はありますが…私は同期に上記の人がいなかったので助かりました。
先輩や後輩を見て、大変そうだなぁと思えた事はラッキーです。
1人でも頑張れますが、一緒に切磋琢磨していく同期は1年目はとても大事です。2年目など学年が上がっていくと研究の繋がり、バイト先の繋がりなど輪が広がっていく事を感じました。
そのため、同期にこの人がいるから、入局を諦めるという考えはやめた方が良いです。
自分を守るためにも、距離を置いたり先輩や後輩に信頼できる人を見つけるなど対処法はいくらでもあります。
必要以上に悩まず、ある程度心構えして、淡々と自分のやるべき仕事や目標に向かう姿勢が大切だと思います。

【たけこのつぶやき】


忙しくても自分本位にならない事を大学院を通じて学びました。
私も振り返ると、出来てなかったなぁ〜
もっと周りを見れてたらなぁ〜と今になって反省します。
縦の繋がり、横の繋がりも良い人間関係を大学院の間に築いて行くと後々矯正医になった時に助けてくれます。
教授、上司、先輩、後輩みんなが助けてくれます。

体が疲れると心も疲れていきます。
心が疲れていたら、無理にでも体を休めて
体が疲れていたら、無理にでも心を休めて…
を意識して忙しい大学院生活を送って欲しいです!
いつか矯正科医として一緒に症例検討できると嬉しいです!

たけこ
↓ブログもやってまーす
https://mamaortho.com/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?